コバルト文庫<br> 366番目の夜

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コバルト文庫
366番目の夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086118514
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ファルガート公国の枢密議員・19歳のディフリートはその美貌と知性、さらに公国一の美女“真珠の君”クラーラの婚約者として、都サーティングでは知られていた。その兄を訪ねて領国レイノーから17歳のエルシーラが都へやってきた。しかし、なぜかエルシーラの兄への態度は冷ややか。それを訝る詩人マウリーノは、金の髪・金の眼を持つこの兄妹の秘密を知ることになって…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

でんか

8
蔵書整理で再読中。けっこうすきなほん。両片想いのすれ違いものです。主役二人は賢くて、先回りして相手の事をいろいろ考えすぎちゃったあげくに、ドツボにハマっちゃうパターン。展開は王道です。途中でさしはさまれる過去の二人のエピソードなんかも秀逸。周りのキャラも、良い人多数。狂言回しのマウリーノさんがいい仕事してる。クラーラさんはオトコマエすぎる、女子だけど。話の展開は結構早いのですが、とくに説明不足感もなく、山場を越えて、最後は見事に大団円という感じで、大変すきな本です。2017/11/07

静間

5
少女小説。影のある美しい兄妹のお話。あらすじは何を書いてもネタばれになりそう。戦争の足音がやっと遠のいた小国のお話。最初は各登場人物の回想や現在のお話がランダムに出てきて読みにくい。主人公の方向性もどこか曖昧で、樹川さんのお話にしては纏まりきれていない。しっかりした芯の無いお話のように感じた。でも最後はテンポよく決意したディフリートが、エルシーラが、お話を進める。面白い。にしても相変わらず、脇役が良い所を持っていってる。クラーラは「楽園の~」のダナティアみたい。全てを自分で切り開こうとする。カッコイイ。2013/01/05

みかづき

4
一本の恋愛小説なんだけれど、外交や人間関係も絡まって、一筋縄でいかないのが面白い。ウィラールの横恋慕のあたりから一気に引き込まれました。緊迫した場面なのにどこかほのぼのとした結婚式のシーンが好き。ディフリードの鈍さには驚いたし、裁判の用意と脅し文句まで考えていたクラーラさまは素敵すぎました。この兄妹の話についての詩をマウリーノに書いてほしい。2013/01/28

ときわ

2
再読2023/02/20

2
何度読んでも面白い。樹川作品の中では、トップクラスに好き。楽魔女とか、エネアドも好きだけど、短編として読むなら1番かな。いろんな視点が入ったり、思い出が混ざったりするけど、エルシーラの一途さと、ディフリートの隠して来た気持ちとか思うとたまらない…!(笑)キュンとして、うっとりするお話かなー。後日談が見たかったなー。

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