出版社内容情報
内容説明
直江と美奈子の間になにが起きたのか―。惨劇がもたらしたものを晴家は査てしまった。そして知ってしまった。景虎たち三人の間でもつれた糸は、ますます複雑に絡まっていく。一方、長秀と勝長が根針法の壇潰しに奔走しているものの織田との攻防は一進一退を繰り返し、景虎の体調は悪化の一途を辿っていた。そんな中、信長が動く!!「炎の蜃気楼」本編へと繋がる物語、いよいよ環結!
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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枯伍
17
一気に読んでしまいました。感無量。美奈子の覚悟と景虎の覚悟は奇しくも同じだったけど、果たされずに終わってしまったな。髪切った景虎inはイラストで見たかった~ 信長との対決は本編最終巻のテレビ局を思い出した。ラストバトルは白熱。終章は邂逅編も絡めつつあのシーンに続く。涙ながらに読み切ったのだが、最後って結局「魔王はまだ死んではいない。俺たちの戦いはこれからだ!」だよね(笑) という訳で環結の続きを読みに行こうと思う。2017/12/27
べべっち
15
これで環結。そして1巻へ。デビューから追いかけて来た作品がまた1つ終わっちゃった…本編再読か?2018/01/18
しるるん
11
27年に渡り書かれたミラージュシリーズついに完結。いや、昭和編の後に本編が来るので環結なんでしょうね。本編では換生した理由を譲を見守るためと言っていたけど、本当は直江とゼロからやり直すためだったと知ってホッとしている。本編の締めくくりもすばらしかったが、昭和編は完璧だと思う。これだけの長編を綺麗にまとめあげた桑原先生はすごい人だ。 素晴らしい小説をありがとう!2018/08/03
E
9
昭和編の最終巻にして本編の一巻に繋がるこの一冊。完結にして環結。ああ、もう感無量。いろいろ思うことはあるけど、今は言葉がでない。今度こそたどり着こう オレとおまえの最上の場所へ に胸が苦しくなった。本編でも何度も出てきたこの言葉。ずっとそれを求め、あがき続けるその姿を見つめてきたからこそなんかもう胸に迫るものがあった。橘直江と高耶さんのファーストコンタクトにも泣きそうになったしまた本編一巻から読み返そうと思った。2017/12/28
punto
8
本当の意味での最終巻。70冊もあったんだ...。やっぱり可愛そうなのは美名子さんな気がする。だって本編でそれほど重要視されていないような。もっと悼んであげても...。そして実は、さっさと彼女に景虎を換生させたうえで前回のようにすればまだ話は簡単だったのではないかと思ってしまった...。いずれにしろ最悪だし、そうはいかなかったのは分かるのですが。悲劇だなぁ。とにかく6巻を読んだ時の衝撃を思い出しました。また読みなおしたくなりました。2019/07/24