出版社内容情報
異母弟が倒れた際に『忌み子』に認定され、幽閉された王女リースヒェン。迎えに来た婚約者の天才医師エレンフリートに「貴女の『粛清権』を買った」と、辺境の城へと連れ去られるが・・・!?
内容説明
生まれつき病弱な王女リースヒェンは魔女と同じ髪色と目の色のため、父王から疎まれていた。そして、異母弟が原因不明の病に倒れると『忌み子』に認定され、王太子を呪った咎で処刑が決まる。だが、処刑まで幽閉されたリースヒェンを、主治医かつ婚約者のエレンフリートが迎えに来る。いつも優しかった彼は「貴女の『粛清権』を買った」と冷たく微笑み、彼女を辺境の城へ連れ去るが…?呪いと香りが誘う倒錯ラブ。「童話」シリーズ最新刊!
著者等紹介
長尾彩子[ナガオアヤコ]
9月6日生まれ。東京都出身。「にわか姫の懸想」で、2010年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
33
童話-【メルヒェン】シリーズ二冊目♪このシリーズで同じなのは猫と黒うさぎ。そしてキーワードは異端。魔女っていっても今回はヒロインのリースヒェンの存在が薄かった。エレンフレートができすぎる。もう一つのカップル(?)の方は納得がいかないなぁ。裏切りそうだよ。リースが幸せになって終わる。まさしく童話♪2017/10/29
しゅてふぁん
29
クラウディアと黒うさぎが賑やかで楽しかった。リース以外は皆さま己の欲望に忠実で、そこに向かって暴走する傾向にある困った方ばかりで…リースはこれから大変だなぁ。2018/02/17
ぐっち
20
病弱な姫と医師。最初っから甘い。クラウディアの正体が明らかに!いつもと違ってすごいシスコンで可愛かった。2017/07/15
でんか
19
うーん、ふつう。四巻目。王女ヒロインと彼女の主治医であるヒーロー。この話は読みやすかったです。あんまりとっちらかってなくて、話として筋が通っているように感じました。西洋医学っぽい話だった二巻目などに比べ、だんだんファンタジーなオカルト寄りになってきた感じで、ちょいエグイ描写があります。クラウディアの正体が意外。そっからずっと現世にいるのか、と思うとブラコンにいちゃんもたいへんですな。ヒロインは受け身さん。そのせいか大分存在感薄め。ヒーローは安定の執着男。嫌いじゃない。黒幕ふたりは、あれでよかったのか。2019/10/20
nagi
12
4作目。時系列では、これが一番最初らしい。クラウディアの名付け親登場。告げ口ウサギも相変わらず。もふもふ達は時代を超える(^^)/。そしてやっぱり、魔物より何より恐ろしいのは人間ではなかろうか??2018/12/05