出版社内容情報
重ねた手の温もりに縋っていたのも束の間、一本の電話が景虎に衝撃的な報せをもたらす。笠原家を襲った悲劇。朽木という友を失い、レガーロを辞め、新たな犠牲が生まれ……終わりなき戦いの行方は?
桑原 水菜[クワバラミズナ]
高嶋 上総[タカシマカズサ]
内容説明
鬼憑き学生を使った閣僚暗殺は夜叉衆が阻止した。しかしマリーは声を失い、朽木を“調伏”する機会を逃してきた景虎の悔いは深い。苦しい胸の内を吐露する景虎に寄り添うのは美奈子だった―。そんな中、一本の電話が笠原家の悲劇を報せる。友を失い、大切な場所を離れ、なお新しい犠牲が生まれる。様々な矛盾や葛藤を抱えつつ、冷徹に仕事をこなす景虎だが、奇妙な現象に襲われて…?
著者等紹介
桑原水菜[クワバラミズナ]
千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鷺@みんさー
16
なんか、読まずビビリというか、「あの事件が書かれるってことはさぁ」とか「最終的な二人の結末知ってるし…(ノД`)・゜・。」とかで読むの怖がってたけど、寧ろ本編全部知ってるからこそ、ニヤリとできるシーンもあり、エンタテイメント性も普通に高いし、面白いよなーとやっと思えるようになりました。直江がしゅんぼりなところは、「でもっ!あなたたちいずれこうだから!めっちゃノロケ祭りの見せつけ祭りだから!!」って自分を鼓舞して、「むしろこんなせちゅなかったのによくぞあそこまで……」てキュンを噛み締めるのが楽しい読み方に。2017/07/19
枯伍
14
尚紀の義父母が焼死。悲嘆にくれる尚紀を煽る加瀬のそれはあるいは優しさなのか。織田への攻撃を激化する夜叉衆。美奈子は加瀬に手編みのマフラーをプレゼント。そんな中景虎のそっくりさんが現れて… 鏡は本音しか言わないって言ってるんだから素直に受け取ろうよ直江~ そこで否定してしまうから景虎も怯えて進めないんだろうなあ。本編のあれやこれやを思い出しにやにやしつつ読んだ。おまけの掌編はほのぼのいちゃいちゃ。2017/10/18
しるるん
6
夜叉衆と信長たちの戦いがますます激しくなり、直江の義両親が殺される。夜叉衆は反社会人として追われる身に。ここらからほとんど戦いの内容になる。和気あいあいと過ごしていた5巻までが懐かしい2018/08/02
たろさ
6
笠原家がとうとう、信長の手にかかる。景虎、鈍い、鈍すぎるというか、不器用すぎてわかりづらい!直江が混乱するのも無理ない! なんて女だ。なんて傲慢な女だ。そうやって自分が景虎に愛されていることを、意識もせずに誇示するのか。この俺に向かってそれを言うのか。それを言えることが、愛されている者の特権だとばかりに。 挑発されて、出た言葉はかわされる。高嶋先生じゃないけど、直江を毛布でくるんでよしよししてあげたい… バースデイ・イブに少し和んだ。2018/07/11
punto
6
直江が嫉妬してるのは分かるんですが、やっぱり美奈子さんは二の次ですね(笑)。本編を思い出して懐かしかったです。2017/11/02