出版社内容情報
月の王女・かぐや姫三世は、不老不死の霊薬「蓬莱酒」を探し出す任務(?)を言い渡される。蓬莱酒は祖母の初代かぐや姫が若き日に盗み出し、人間界に放置されているという。地上に降りたかぐや姫三世だが!?
内容説明
月の王女、かぐや姫三世。彼女は不老不死の霊薬・蓬莱酒を探し出す任務(?)を言い渡される。蓬莱酒は、彼女の祖母である「初代かぐや姫」が若き日に盗みだし、そのまま人間界に放置されているという。京の都に降り立ったかぐや姫三世だが、彼女を待っていたのは、初代かぐや姫のせいで曾祖父の代に家が没落したことを根に持つ倉持皇子と、恋に恋する少々のんきな帝で…?平安コメデイ。
著者等紹介
松田志乃ぶ[マツダシノブ]
東京都出身。『飾りじゃねえのよ、天使は。』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『花ざかりの夜』で2005年ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽっぽママ
11
初読みの作家さん。素通りしようとしてなんとなく気になって読んじゃった。面白かったです。怠け者の侍女の円野さんがお気に入り。いいキャラです。2016/09/11
うりむー
8
風邪をぶり返して頭が痛い状態でギャグは読みたくないよ~と思っていたんだけど気づいたら読了。三谷幸喜さんの脚本映画を観たような感じ?みんな真面目に生きてるんだけどなんかコミカル。くすっと笑えるコネタがいっぱい。あ、一人(一匹)ダラダラ生きてるうさぎさんがいたよ!姫はかなり真剣に修行してますんで、お話し続けて月世界に戻れるようにしてあげてください。2016/08/10
ゆず湯
7
思っていた感じとちょっと違って、かぐや姫の恋とかそういうのではなく成長物語でした。これはこれでありかと思うけど、終わりが中途半端のような…続きでないのかな。2019/02/14
shizuca
7
続きませんか……。かぐや姫三世という響きがとても素敵です。真面目な姫と堅物なヒーローな組み合わせ、そしてヒーローが姫を姫の人となりを知る前から嫌っているシチュエーションがまたよくて、その理由が『かぐや姫』にあるのがツボです。何かしらの陰謀があるのかと思いきや、のほほんとしたテンポで物語はすすみ、東宮もアプローチするけれどそこまで本気な印象はうけず、宮との関係も友達以上になったといえるのか微妙なところなのでラブコメよりも成長物語といったところでしょうか。柔らかく温かい雰囲気でなごませていただきました。2019/01/10
ちひ
6
タイトル勝ちだなぁ、と脱帽。かぐや姫三世ってインパクトありすぎです。ただ内容は上質だけどパンチ力ないというか、勢いに欠ける気がしました。2016/09/12