出版社内容情報
翡翠村のはずれに暮らす藍珠。気持ちをうまく言葉にすることができない性格だが、動物たちには懐かれる。ある日、見慣れぬ大きな鳥が藍珠の家の屋根にとまったことで、国を守護する巫女に選ばれ…!?
内容説明
翡翠村のはずれに、一人で暮らしている藍珠。気持ちをうまく言葉にできない内気な性格だが、動物にはいたく懐かれ、時には意思が通じることも。ある日、見慣れぬ鳥が藍珠の家の屋根にとまったことで、国を守護する「鳳凰君」という名の巫女に選ばれてしまった!強引に連れていかれた都で巫女としての最初の仕事は、「5人の花婿候補から1人を選ぶこと」という驚くべき事実を聞かされて…!?
著者等紹介
彩本和希[アヤモトカズキ]
『アルカトラズの聖夜』で、2007年度ノベル大賞読者大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蝶よ花You
41
年頭から、私的高級に美味しい作品戴きました。ご馳走様です。彩本先生の生み出す作品は本当にわかりやすい。言葉の数々や文章の構成がわかりやすく頭に入りやすく書かれている事もですが、何より、主役男女二人以外の面々もきちんと必要な要素として書かれるのですが、あくまでも中心は主役の二人!と、二人を常に軸として書かれるのでブレる事無く、必要な二人の要素を最初から最後まで見届けられる。そして、ヒーローがヒロインを大好きな様がありありと伝わる。もう本当にご馳走様ですと言わざるを得ない最初から最後までご馳走な作品です。2016/01/29
でんか
9
蔵書整理で再読中。この作家さんの本は大体すきなんです。設定が凝っていて、それがうまく話に絡めてある。そのあたり上手だなあと思うところです。今作も、設定がいろいろあって面白いんですが、もうちょっと何冊か出てもよさそうな内容。いちおう、この本だけで読める結末にはなってますが、もったいない気はします。2017/11/07
六花
8
ある日突然国を守護する「鳳凰君」という巫女に選ばれ、5人の皇子から花婿を選ばなければいけなくなった藍珠。いわゆる逆ハー。幼馴染の隼鷹の豹変ぶりが楽しかった♪( ̄∀ ̄)2018/06/12
凍矢
8
いやぁー、何つーか、恋愛ものは良いよね!って思わせてくれた作品でした。只、5巻から6巻までは続いて欲しい作品なので、中途半端なラストには、残念感がありました。主人公のいきなりの出世に、自分も驚いてしまいましたよ。これはこれで、アリです。2015/11/16
いわいわし
7
ムツゴロウさんなヒロインが、育てるつもりが育てられ。育児は育自な中華風ファンタジー。少女小説ど真ん中ストレートなストーリーで展開も分かりやすいです。でも、丁寧に作り込んであって、心情の動きで引き込まれました。前シリーズでも感じたことですが、ヒロインの成長を書くのに長けた作者様だと思います。透英と同じく「大変おいしゅうございましたわ」 それにしても、2人の想いの強さがそのまま雛の生育状況に繋がるというのは、なかなかの羞恥プレイですね。2016/02/19