コバルト文庫
朱華姫の御召人―かくて愛しき、ニセモノ巫女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 265p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086018067
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

先帝の血を引くが、それを隠している蛍は、親戚の家で下働き同然に扱われていた。ある日、帝の命令で奥の神に仕える巫女、朱華姫のふりをして後宮に住むことに。だが、この抜擢には驚くべき秘密が…!

内容説明

絶対に誰にも知られてはいけない―母との約束で、先帝の血を引いていることを隠して生活している蛍。親戚の家で下働き同然に扱われていたが、ある日突然、奥の神に仕える巫女、朱華姫に選ばれてしまい、帝の宮に住むことに!しかも、慣例として第二皇子の柊が御召人となり、常に世話を焼かれるようになる。慣れない生活に四苦八苦する蛍だが、予想もしない秘密と向き合うことになり…!?ジャパネスクファンタジー!

著者等紹介

白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。『サカナ日和』で第154回雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『嘘つきな五月女王』で2012年度ロマン大賞受賞。コバルト文庫に受賞作を改題、加筆改稿した『嘘つきなレディ~五月祭の求婚~』、『リリー骨董店の白雪姫』シリーズがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蝶よ花You

37
まだ少し暖かくも優しい日の光を浴びて紅や黄に化粧する、まどろんだ秋の紅葉の中にいるかの様な作品。物語の語り口自体も優しく澄んだ印象を受けますが、何より彩る言葉の一つ一つが優しく暖かく美しい。主人公である蛍がより元気よく溌剌とした印象であれば、芽吹いたばかりの春の筍の様だと表したでしょうが、少しずつ覚悟を持ち強くなってゆく様が作中にも称されたように、段々と紅みを増し色付く紅葉のよう。柊という守りを得て、雨にも風にも負けず、強く咲き誇る紅葉になるのでしょうね。蛍と柊の心に紅を差す描写も程好く、可愛らしい作品。2015/10/21

フキノトウ

36
はっ!と目が覚める程、面白かった!薄幸少女が、幸せにという王道だけど、少しずつ幸せをつかみ始める蛍と、不器用だけども優しい柊の仄かに甘いやりとりに悶えました(笑)ただ、まだ二人は気持ちには気づいてはいないし、事件の黒幕はわかっていないし、帝や皇太子は一癖もニ癖もあるし前途多難(^^; 次もあるみたいなのでとっても楽しみです(・∀・)ノ2014/08/28

ぐっち

20
白川紺子さん追っかけ中。神様を呼ぶ巫女・朱華姫とかりそめの夫・お召人。和風ファンタジーの雰囲気も、むずむずする関係がいい感じです。2017/04/08

ゆり

14
飛鳥、奈良時代の都に少し作者さんの創作も混じっているような和風世界観の描写がとても楽しかったです。着物から調度品から日々のご飯まで丁寧に描かれていてさすが白川さん。薄幸のヒロインを不器用にも優しく守ってくれるヒーローは少女小説の王道展開ですね。楽しかったです。甘やかされですが、まあそれだけに甘んじない蛍が良かった。帝や皇太子やなかなか一筋縄でいかない脇役で楽しい。あと絲さんがとても凛々しく格好よくて好き!2015/08/15

RAKUSI

11
母との約束で、先帝の血を引いていることを隠し親戚の家で下働き同然に扱われていた蛍が、ある日突然、奥の神に仕える巫女、朱華姫に選ばれ、帝の宮に住み慣例として第二皇子の柊が御召人となり、常に世話を焼かれるようになる。テーマは「甘やかされラブ」だそうですが、甘いだけじゃないことが面白いです。2019/09/29

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