出版社内容情報
ぼくの父親は、蘆屋道満──?
別邸にいられなくなった右近少将と、家に帰りたくない吉昌は道冬の家の居候に。ことは落ち着いたかに見えたが、行近がヒトでないと知った道冬は、自分の父親の正体が気になり…。ついに敵が姿を現す!
内容説明
道冬の家に居候をはじめた右近少将と吉昌。その矢先、安倍晴明が失踪した。どうやら原因は道冬に関連したことらしい。そんな中道冬本人は、吉昌と行近の会話から自分の父親が蘆屋道満であることを知ってしまう。安倍晴明と蘆屋道満、二人の大陰陽師の因縁が、息子たちの関係にも影響を及ぼす―!?そして安倍晴明が失踪する中、鬼たちの周到な策謀がついに姿を見せ始める。
著者等紹介
瀬川貴次[セガワタカツグ]
1964年7月25日生まれ。ノベル大賞の最終候補に残ったのがきっかけで、スーパーファンタジー文庫よりデビュー。現在、コバルト文庫で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダージリン
25
本編にもどるとシリアス展開中。道冬は本当の父親の名を立ち聞きしてしまい、それを誰にも言えず、行近に甘えるシーンがいい!(笑)。そして呪天童子登場、気になります。2013/04/01
真理そら
20
第9巻。火ノ宮は可愛くないし文香は道冬を敵だと思っているし、初雁の御息所は生成りの一歩手前かな?という状態になってるし…ハードな巻だったかも。『とりかえばや物語』方向に思考が進む中宮様の女房たちが楽しそうで良い。酒呑童子も綱も登場してるから頼光や金時もどこかに登場しているのに読み落としたのだろうか…2018/05/10
フキノトウ
13
延心、小物キャラでしたね。犬蟲とか、おぞましすぎる。2013/10/06
ネムコ
12
いよいよボスキャラ登場。そしてあの方があっちの陣営だったとは! まだ目的がはっきりしない。最後まで目が離せません。2014/05/04
よっしー
10
呪天童子とやらは一体何者なんだろうか…。そんな疑問と共に読み終えました。今回はそんなに激しい闘いもなく、日常の延長線な感じがしました。安倍兄弟の関係性は相変わらずだし、行近と吉昌も変わらずだけど…少しは分かち合えたのだろうか。 とりあえず…黒幕が出揃いつつあるので、今後の展開が気になります。 畳は…うん、このままでいいや(笑2014/07/09