出版社内容情報
なにがあってもあなたを信じているから…!
リディアの乗った船が妖精国に出航するのを見届けたエドガーは、覚醒し始めたプリンスの意識を抱えて組織に君臨しようとしていた。リディアたちは妖精国への経由地点である幻の国を探し始めるが…!?
内容説明
リディアの乗った船が妖精国に出航するのを見届けたエドガーは、覚醒し始めたプリンスの意識を抱えて組織に君臨しようとしていた。妖精国への道のりの中継地点であるという幻の国「リオネス」を探し始めたリディアの目の前に不思議な少女が現れて…。リディアの命を狙う組織からエドガーはリディアを救えるのか…!?そして、妖精国の道しるべをリディアたちは突き止めることができるのか…。
著者等紹介
谷瑞恵[タニミズエ]
2月3日生まれ。三重県出身。『パラダイス ルネッサンス』で1997年度ロマン大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
35
【図書館】覚醒し始めたプリンスの意識と必死に戦うエドガー、変わってしまったかもしれないエドガーをなおも想いながら、妖精国への道を模索するリディア…あまりにシリアスな展開に目が離せず一気読みしてしまったシリーズ第24作目です。けっこう大きな組織っぽいのに、首領であるエドガーが自由に動きすぎじゃない!?というツッコミはともかく…もう謎とかしがらみとかどうでもいいから、早くラブラブの二人に戻してあげて~悶絶。登場人物の紹介ページがようやく更新され、ロタやポールも登場したのが密かに嬉しい私です♪2016/10/26
ミホ
22
伯爵と妖精シリーズ24冊目。妖精国伯爵のため過去・当時の話が掘り下げられるわけで、なんだか長い年月の約定を違えずまた約束を待つ身の側としてもちょっと辛いし、その分根深く強固な意志があるのだろうと思う。増して異種の力が絡むのでより一層に激戦化するというのが毎度の顛末なのかしら。と、いうわけでそこに対応すべくの妖精博士は身をかけて激務です。出生に組織にと登場人物皆が皆何かあるので、相関図もどんどん広がってきたし一回纏めてほしい(笑)そして2人は遠いようで実は近くなのではと思わされたのでまだ安定している…はず。2019/08/02
ダージリン
19
プリンスの記憶を解放するって、こういうこと~。エドガーであってそうでないような言動にやきもき、はらはらします。でも二人一緒に妖精国に行けば、なんとかなると信じて、次も読みます。2011/03/15
ひめありす@灯れ松明の火
14
君をつなぐ鎖は、海へ溶けて落ちた。もう元には戻らない。幸福な結末があるとわかっていても、その間の過程が重くて苦しい。まるで喪服みたいな、リディアとエドガーの衣装も、昏っぽい青の背景も、海の底へ沈んで、何かに縛り付けられているみたい。エドガーの姿が普段の甘くて口説き魔の姿と全く違う拒絶の姿で、ひどくショックを受けたけれど、必死に嘘を突き通そうとしているその姿に言葉ではない甘やかさを感じました。しばらく辛い状況が続くだろうけれどそれでも、リディアが最後についた嘘は、あなたを導く母なる海の鎖となるだろう。2011/07/26
megu
13
再読。リディアの乗った船が妖精国に出航するのを見届けたエドガーは、覚醒し始めたプリンスの意識を抱えて組織に君臨しようとしていた。一方リディアは、、妖精国への中継地点である幻の国“リオネス”を探し始める。覚醒し始め、自分自身をも欺きながら、精一杯、リディアや仲間たちを助けようとするエドガー。そしてエドガーが変わっていく姿を目撃しながらも、信じ続けるリディア。どっちも辛いよね( ω-、)カテーナの記憶や、その死もあり、全体的に暗い雰囲気だった。早く危機を脱してほしい。2022/08/09