出版社内容情報
宮子をめぐる、少年たちの戦が始まる!
宮子の秘密に気づき、真相を究明しようとする次郎君と、宮子の帰りを待つ真幸。ふたりは偶然、文殊丸の住む邸で「名刀」をめぐる騒動に巻き込まれてしまう。初めて顔を合わせた二人だったが…!?
内容説明
東宮妃候補の座を降りた宮子が、初瀬の寺へ発って数日後―。宮子の抱える秘密に察しをつけていた次郎君は、その真相を確かめるため、五条の邸を訪れることに。一方、もの想いに沈みながら、宮子の帰りを待つ真幸。そんなふたりが、いよいよ顔を合わせることに…!次郎君は正体を隠しているものの、呼び名や言動から、真幸は彼の正体と、宮子との関係に気づいて!?いよいよ終章突入。
著者等紹介
松田志乃ぶ[マツダシノブ]
東京都出身。『飾りじゃねえのよ、天使は。』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『花ざかりの夜』で2005年ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葵@晴読雨読
15
蛍の宮、東宮、真幸、みんな格好いい!宮子、有子、みんな幸せになって欲しいと思いました。2015/06/15
さぁちぃ(積読本消化中…)
8
京を離れた宮子、次郎君と真幸の対決?今回は恋愛要素ほぼ無しだったけど、それぞれの想いが丁寧に描かれてて面白かった。次郎君と真幸の話し合いの場は、真幸が切なすぎる、いい人すぎるよ。秘密に関してはもっとはっきり知るのかなって思ってたけどやっぱ宮子の口から聞くのが一番だよね(笑)四切刃の話しがどんな風に絡んでくるか気になる!!文殊丸がいい具合に脱力させてくれるから好きだ!!2012/08/06
poke
7
王道パターンだと思いつつ、どうなるのか先を楽しみにしてみる。有子姫の想いが叶ってほしいな。2015/09/12
魚占
7
自分の御匣殿が本物の「薫子姫」ではないのではないかと疑問を持った次郎君は、兄、蛍の宮の助力を得て、内裏を抜け出す。かつて宮子が暮らした屋敷へ、そして、真幸とついに対面する。一方、宮子が次郎君の手を逃れて暮らす寺には、怪しげなものが現れて……。妊娠中の中宮様が病に倒れたり、傷ついた次郎君が声を失ってしまったり、事件より恋の行方が気になる一話でした。宮子には次郎君と、有子には真幸と幸せになってくれることを祈ります。2011/02/13
t-snow
7
攻勢ですっかり忘れてましたが、次郎君もまだ子供だったんだよなあ、と。真剣な一途さに次郎君のことが今まで以上に好きになりました。真幸も切ないけど有子さまに対してかっこよすぎる!2011/02/04