内容説明
盗賊の館である百舌殿で、連続殺人事件に巻き込まれてしまった宮子たち。一人だけ後宮に戻された宮子は、次郎君の協力を得て「五衰の鏡」探しに奮闘していた。一方、百舌殿では新たな事件が…!その犯人として捕らえられたのは、なんて姫盗賊の竜田だった!今までの事件にアリバイがないのは彼女だけだというのだが…?乳姉妹が暴く、衝撃の真相とは!?波乱を呼ぶ、怒涛の後編。
著者等紹介
松田志乃ぶ[マツダシノブ]
11月7日東京都出身。『飾りじゃねえのよ、天使は。』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『花ざかりの夜』で2005年ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
38
連続殺人に動揺する百舌殿(盗賊側)での馨子の推理部分と鏡探しで騒がしい宮中での宮子の推理部分が並行して進展していくが、宮中も盗賊側も登場人物が多すぎて(しかもキャラは立っている)なんとなく忙しい巻だった。巻き込まれる蛍の宮のキャラが少し変化した気がする、日の宮だけでなく宮子の男乳母的ななにかに変化しているような…。2025/07/19
葵@晴読雨読
20
がっつり事件簿。事件の真相は後継ぎ問題でも隠し財産でもなく、全く別のところから出てきました。2015/06/02
藤月はな(灯れ松明の火)
16
殺された百舌鳥、逆さ吊りの神憑りの女性に薬物、新たな首の発見などきな臭い渦中で推理をする馨子と宮廷で宝探しと殺人事件を調べる宮子の活躍と容疑者に竜田が上がる中、導き出された真実の壮絶さとそれでも純粋な想いの強さが印象的でした。確かに好きな子に女装姿を見られるのは屈辱だろうな・・・・。何気に仕返しをしつつも女房達にいろんな面で誤解されている蛍の宮はこれからも苦労するでしょう(笑)個人的には有子姫が腹黒そうな斎に利用されそうで心配です。2012/05/23
みあ
5
蛍の宮の株がぐんぐん上昇中。宮子へ香を贈るのに「ついでだ!」と言い張る様子がかわいかったです。事件の真相と、そこに秘められていた想いにはびっくり。最後の宮子の扱いはほんとひどすぎるw2009/10/10
うづき
4
次郎君の女装は是非とも挿絵して頂きたかったです。鳩子の反応が良すぎて、東宮妃に推したくなった。愛姫いいなぁ。完全に他のキャラを喰ってたね。真相を知って惚れました。2012/04/21