内容説明
シャーロックとのすれ違いに心を乱したクリスは、ドレスを作れなくなってしまう。そんな折、以前顧客だったパトリシアと出会うことで、その強さと明るさに心を救われたクリスはドレスを作る意欲を取り戻した。だが、依頼を受けた矢先、闇のドレスに関わる事件で伯爵だった父を喪った女性・イヴリンが『薔薇色』を訪れて…!?強い想いを込めたドレスがもたらすのは「恋」?それとも「闇」―。
著者等紹介
青木祐子[アオキユウコ]
長野県出身。「ぼくのズーマー」で2002年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Norico
19
ヴィクトリアンローズテーラーシリーズ15作目。愛を確かめあった後の男女の考え方って違うのよねー。クリスの不安定さが心配。2016/10/09
ゆり
11
再読。クリスとの身分違いの愛を力強く肯定して力を手に入れようと仕事に打ち込むシャーリーは前向きで格好良い、けれどクリスにそれを伝えてないから、彼女はシャーリーがそっけなくなったとくよくよ悩む……もどかしいなあ。クリスの恋や仕事が上手くいくよう色々心をくだくパメラが一番素敵でした(笑)。闇のドレスのことがもう私の中で理解できている分、クリスが普通に恋に悩む乙女として読めて新鮮。パトリシアの明るさに救われたというのもすごく分かる。しかしジャレッドは何もクリスが悩んでるときにアルフさんを連れてこなくっても…。2012/02/26
奏
10
パトリシア様再登場。慣れて行く過程って安心するけど、不安になるのも確か。このままどんどん今の気持ちがなくなっていくんじゃないかなとか。シャーロックのジャレットに対するヤキモチっぷりが笑 ソフィア様のお腹が空いてるの発言、優しさの溢れる言葉なのにすごく残酷。最後はクリスが爆発してましたけど、やっぱり、言いたいことや思ってることはその都度伝えないとだめなんだなと思った。2015/02/18
shizuca
6
クリスがついにシャーロックに対して本心というか心の中を吐露して、もっと言ってやれっと思ったのですがすっきりした気分です。ユベールとイヴリンがこれから絡むことになるのか、アルフはどう動くのか次刊が楽しみです。シャーロックがツンデレ乙女系男子というのには、笑いました。ツンデレというか、むっつりな亭主関白だと私は思っていたので(笑)2015/02/12
憂霞
6
シャーリー、愛の言葉が得意じゃないって―‥君が胸の内で呟いているアレコレをそのまま手紙にすれば、何ら問題ないんじゃないかしら。まぁ、クリスがシャーリーに思っていることをぶちまけられたのは、進歩かな。もっとガツンと言ってやればいいよ、クリス。シャーリーは自分の思考が初恋乙女状態で、クリスが同じようにグルグルしていることを気遣えないからね。ジャレッドとアルフパパはなんとなく得体が知れないので、不安要素です。パトリシア嬢はライくんと良いコンビなので、そのまま素敵なカップルになっていただきたく。2012/01/15