コバルト文庫<br> 屋上ボーイズ

コバルト文庫
屋上ボーイズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086012324
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

高校2年の相原和也。両親との仲は最悪だし、自分を取巻く全てがうっとうしい。唯一、小林親和だけが特別だった。飄々とした食えないやつだけど、親和の存在は、和也の心の拠りどころだ。しかし、親和が過去に秘密を抱えていることに気づいてしまう。それにはあの高崎啓吾が関わっているようで…。意味ありげな二人の様子に、和也は―!?少年たちを鮮やかに描いた、2008年ロマン大賞受賞作。

著者等紹介

阿部暁子[アベアキコ]
1985年生まれ。岩手県出身。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

52
「不来方のお城の草に寝ころびてそらに吸はれし十五の心(啄木)」やらRCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」やらが脳内をちらつく懐かしい雰囲気の青春小説。タイトルからは想像もつかない陰湿ないじめと家庭問題の重い内容だった。作者のデビュー作ということだがそれでも阿部作品らしさがあるのがすごい。2023/01/03

ぐっち

26
阿部暁子さんの名前だけでなんの気なしに手に取ったけど、コバルト文庫のこの表紙から予想してなかった、結構重めのしっかりしたお話でした。いじめや家族との不和、高校生だと行き場も少なくて、このお話のように屋上や叔母の家に逃げられる子はいいなと思います。2018/09/22

タカギ

19
コバルトロマン大賞受賞の著者のデビュー作。家族関係に悩んで親元を離れて暮らしている、という設定がここでも。それを可哀想と思うか、シェルターを選べるだけマシだと思うか。子どもたちにそこまで悲愴感はないけれど、まあ、悩みの大小なんか、他人には分からないし。でも、分かってもらえないから諦める、無視する、キレるとかじゃあなく、分かってもらうために話しをする登場人物たちの姿勢が、作者の姿勢なのだと思うと、感じるものがある。ただ、タイトルは「いつまでも」から改題したそうだけど、平凡かなあ。ボーイズ、必要?2018/10/06

coco夏ko10角

19
2008年ロマン大賞受賞作品。コバルトってこういう内容もあるのね。いじめやカーストに関する場面の心情描写がうまかった。2017/06/01

詩界 -うたか-

8
#読了◆不器用な少年の心を描いた作品。葛藤の中で紡がれるのは何か。傷つけた懺悔。胸に奥にしまいこんだ気持ちがずれ始めて壊れていく。繊細な物語。2021/07/05

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