内容説明
ランドルップの勇敢な戦士、アスヴェルンは、兄を殺した一族に復讐を果たし、残党を追って森へと分け入った。そこで彼が出会ったのは、碧眼と金の髪を持つ、美しく聡明な少女、グンヒルド。敵対する一族同士である二人だが、互いの抱える孤独に触れるうち、いつしか運命的な恋に落ちていく…。しかし、争う一族が二人の想いを許すはずもなく…!?美しく切ない、もう一つの“天空の瞳”―。
著者等紹介
橘香いくの[タチバナイクノ]
1967年11月4日、福岡県生まれ。福岡女子大学国文科卒。『洞の中の女神』で1994年度上期コバルト・ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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柚桜
2
本編の主人公ルシアが幼い頃に見た夢の話がメインになっている番外編です。ルシアの前世グンヒルドとオレグの前世アスヴェルンのお話です。敵対する部族同士として出会った二人の心通わす過程がすごく愛しくて痛々しいです。本編より好きかも。本編ではオレグが結構身勝手気ままに歩き回っているので、イマイチ共感出来ない部分もあるのですが、これは良かったです。コドラン版ロミオとジュリエットという感じです。 2012/03/24
灯花
1
★★★★☆ 切ない前世…シリーズで一番好きな巻。タイトルの謎があきらかに2010/12/29
nanamon
0
2013/09/28
punto
0
追記。2008/05/06
こんこん
0
個人的に、前世は今生を縛るものではない、と思うので、独立したストーリーとして読みました。結末は悲劇ですが、タイトルの意味や余韻は、こちらの方が好きかなあ……2010/05/19