内容説明
エドガーとの婚約を母の墓前に報告するため、スコットランドに里帰りしたリディアのもとに、兄と称する青年ブライアンが訪れる。ブライアンは妖精族フィル・チリースの一人で、残り少ない地上の日々を妹のリディアとともに過ごしたいと言うのだが…?その一方でマッキール家は、予言者を復活させるため、リディアを利用しようと画策していた。エドガーは彼女の危機に、ある決意を固めて…。
著者等紹介
谷瑞恵[タニミズエ]
三重県出身。『パラダイス ルネッサンス』で1997年度ロマン大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅわ
36
【図書館】ニコが~ エドガーがっっ 切なくて叫んでしまいそうなシリーズ第14作目です。なんだかんだいいつつ、今までは一応 1冊づつキリがついていたのに、このラストは辛すぎます(汗)…と興奮してしまっては後でわけのわからないレビューになってしまうので真面目に感想。エドガーとの婚約を母の墓前に報告するためスコットランドに里帰りしたリディア、なぜか?兄だという青年も登場し、マッキール家は預言者復活の為にリディアを利用しようと画策します。彼女を守るためにある決意するエドガー。もうハラハラしっぱなしで胸が苦しいです2016/10/17
やまこ
21
伯爵と妖精シリーズ第14巻。私はコバルト文庫と谷さんを夢みる少女の読み物だと読み誤っていたようだ。リディアがエドガーの仲もめでたしで、いやーこれからはデドガーのタラシっぽい本気の口説きとか甘すぎて砂吐くんだろうな耐えられるかな私、とか思っていたのに、何この悲しい仕打ちのダウンヒルは。夢みるとか乙女全開な題名ついてんのに、エドガーの闇がバレて、お互いがお互いの為に傷つき合ってニコとレイブンが背を向け合うとか予想外。もうあれだ、ケルピーが出てないからだ。あんは大人しくリディアについていなさいって事で次へ。2018/04/19
咲穗
13
プリンスに対抗する存在と言われてる預言者の復活のため聖地に赴くリディア。 一方、プリンスであるエドガーは… ここから多分クライマックスだけど2人に襲いかかる障害が大きいんだよね…2022/06/23
みぃー
9
苦しい話だった。読み終わって呆然とした。愛しているからこその決断だけど・・・。辛い。やっと自然にエドガーの愛情を受け止められる様になってきていたのに。ニコもどこかに行ってしまったし。みんなバラバラ(泣)2013/05/11
megu
8
再読。預言者の復活に利用されたリディアはフィル・チリースの刃を受け、瀕死の重傷を負ってしまう。フィル・チリースは、災いの王子の記憶を受け継ぐエドガーがいると毒性を増すようだ。エドガーのそばにいたいリディアだが、エドガーはリディアを島に残し、旅立つことを決意。“僕がほしいのは、数日で終わるとわかっている幸福じゃない。きみとの将来で、幸せな家族なんだ。だから、必ず結婚しよう。今度会えたときが、僕たちの夜明けだ。”の最後のセリフが好き。2022/03/10
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- 和書
- 北の国から’81~’82