内容説明
祐巳が瞳子からロザリオを突き返されたクリスマスパーティーの三日後。祐巳の家に祥子から手紙が届く。小笠原邸での、泊まり込みの新年会の誘い。今年は女性限定なのだという。年が明けて、三薔薇姉妹が小笠原邸に勢ぞろい!百人一首や、人間双六で楽しく時間を過ごしていたが、祥子について衝撃の事実が明らかになり…!?祐巳と祥子がいっしょに過ごす二度目のお正月は、波乱の予感。
著者等紹介
今野緒雪[コンノオユキ]
1965年6月2日、東京生まれ。『夢の宮~竜のみた夢~』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かのこ
44
シリーズ二十三作目。懐かしさとストーリーの進展とともにどんどん登場人物たちに愛着を感じるようになるので、ここまですいすい読んでしまった。昨年に続き、祥子さま邸での新年会(今年は女性限定)。みんなで食べるごはんやお菓子のおいしそうなこと。大邸宅全部を使っての人間双六も楽しい。祐巳も由乃も、とうとう妹候補に照準が定まった。今作の副題、とても良い。2020/05/22
本木英朗
13
シリーズ第23作目。祐巳が瞳子からロザリオを突き返されたクリスマスパーティーの三日後。祐巳の家に祥子から手紙が届く。小笠原邸での、泊まり込みの新年会の誘い。今年は女性限定なのだという。年が明けて、三薔薇姉妹が小笠原邸に勢ぞろい! 百人一首や人間双六で楽しく時間を過ごしていたが、祥子について衝撃の事実が明らかになり……!?という話である。この巻ではやっぱり祥子がメインだったよね、ウンウン。もちろん他の人たちもみんなよかったけどね、ウフフ!(→)2025/06/18
kitten
11
マリみて再読。23巻は、前巻ラスト、祐巳がふられたシーンから。1年前と同じく、小笠原邸での新年会になるんだけれども、そこはかとなく隙間風が吹く。妹の部屋を増築しているのに、まだ入ってくれないのが原因、という由乃さんの指摘が的確で面白い。黄薔薇ファミリーは自転車で来てたみたいだったけど、この辺の裏話も色々あったはず。もう少し先の巻で出てくるのかな?年明けからは、いよいよラストスパートが始まる。2021/08/28
幸音
9
お正月の女性限定新年会の回。今年は参加人数も増えて山百合会メンバー勢揃いという賑やかな合宿に。妹の手前、食べ物の苦手克服しようとする祥子さまが可愛くて、紅薔薇姉妹のいちゃいちゃを堪能した。それから清子おばさまの母親らしい指摘にもにやにやしてしまう。清子おばさま提案の小笠原邸を丸々使った双六が面白かった。祐巳に叫ばれた人は可哀想だけれど、「さーこ」のくだりが可愛すぎる。終盤で心の中にすきま風を感じる祐巳が瞳子のことをよく考えて、行き着いた結論に成長を感じた。これからこの2人はどうなっていくのだろう。2013/11/11
かみかみ
7
二度目の正月と新年会。山百合会の面々祐巳の事情を詳しく知って気遣っているあたりに、彼女の信頼の深さを再確認する。ここでまた一つ、彼女の人間関係の集大成が見られそう。一方で柏木さん、実に憎めない、そして油断ならないキャラである。果たして祐巳の思いは瞳子に伝わるのか。2016/05/21