内容説明
ラス・ベガス郊外の研究所で禁断の研究を続ける、天才少年・クリスとオスカー。ある日、オスカーがゴミ捨て場で病気の少年・シェルを拾ってくる。だが、命を救ってくれたオスカーを一途に慕うシェルに、オスカーはなぜか冷たい。クリスに励まされて、シェルは仕事を手伝いたいと言い出すが…。シェルが研究所の秘密、そしてクリスとオスカーの過去を知ったとき、三人の運命が動き始める。
著者等紹介
広瀬晶［ヒロセアキラ］
３月５日生まれ。岡山県出身、東京都在住。『螺旋の王国』で２００５年度ロマン大賞佳作受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kokekko
1
おすすめをもらって。2005年の作品だが、作中のモチーフがカズオ・イシグロの「私を離さないで」と一緒である。あちらの邦訳が出たのが2008年なので、00年代というのはこういう要素がSF作品の中で流行していたのかもしれない。裏を返すとこれはもう10年以上前から取り沙汰されているモチーフなので、今使うのはちょっと問題があるのかもしれない。便利なwebサイトやアプリがどんどん出てくるのに追いつけないように、科学技術は日々進んでゆく。人間がそれに取り残されているというのはちょっと皮肉だ。2023/04/24
浅木原
1
要素だけ取り出すとBLなんだけど、静謐な空気とさらりとした読み心地でそれを感じさせない隠れた佳作。2005/11/01
