コバルト文庫<br> 赤の神紋〈第11章〉―Forbidden Bridge

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コバルト文庫
赤の神紋〈第11章〉―Forbidden Bridge

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784086005968
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

オーギュスト役の最終選考『メディウサ』を演じる条件として榛原はケイに自らのハミル像を作り出すことを命じた。ワタルのハミルを超えることができるのか―焦りとプレッシャーに押しつぶされそうなケイ。響生はかつてハミルを演じ、榛原との確執で舞台を遠ざかった藤崎晃一に会うことを提案する。ケイと藤崎の出会いは何を生み出すのか?榛原と彼の最後の稽古に秘められたものとは。

著者等紹介

桑原水菜[クワバラミズナ]
9月23日千葉県生まれ。中央大学文学部史学科卒業。1989年下期コバルト読者大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

12
榛原の禁じられた過去でもある藤崎との対面。榛原が提示した「引き算の演技」で作られる絶対不可侵の0のハミルではなく、太陽を知っているハミルという「負」に「負」を掛けて完璧なハミルを超える、より大きな「正」を打ち出すような猛特訓によって生まれた「黒髪のハミル」。藤崎の自分に対する憤りと孤高にいる榛原が「メデュウサ」のハミルに込めた思いがうっすらと分かった時、彼らの慟哭や願いが聞こえたような気がしました。2012/06/29

tomino

5
あと三冊・・・2017/12/23

たろさ

2
自分のハミルを掴むために、導き出した答え、それは自殺未遂を犯した藤崎に教えを乞うことだった。それにしても、連城の面倒見のいいこと。作家さん、大丈夫なのか、心配になってくるけど、こうしなくちゃ書けないのだから仕方がないのか。ケイへの藤崎の指導も常軌を逸したもので、表現者とはこんなに追い込まれないとできないものなのか。しかも、それが藤崎の再来となるのか。榛原の決断は。藤崎も東京へ出てきてこれからどうなっていくのか。ケイと連城は榛原と藤崎に翻弄されているような気がする。2018/11/09

晴久

2
響生さんのケイ君への気持ちが固まったんだなと。この巻は、終始青薔薇様のペースで進んでおり、振り回される榛原が垣間見えたりして良かったです。波乱しかない終わり方で続き気になりすぎます。2016/06/03

ロェント

2
再読。2016/03/20

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