内容説明
文久二年。江戸城の坂下門外で、老中の安藤信正が水戸の浪士たちに襲われ、負傷した。異国の船が姿を見せるようになって以来、国中が騒然としている。攘夷論、開国論、尊皇倒幕論、尊皇佐幕論、公武合体論。それらのさまざまな思想が、結びつき、あるいは対立しあって、複雑な状況になっていた。この頃、これから世に名を馳せる沖田総司・土方歳三は、江戸市ケ谷の天然理心流・試衛館にいた。
著者等紹介
藤堂夏央[トウドウナツオ]
4月1日生まれ、京都の某私立大学を卒業後、高校講師などの職を経て作家に。96年、花丸ノベルズ(白泉社)よりデビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
らる
15
読友の明里さんに借りて読みました。 新撰組物の小説ははじめてですが、とても読みやすくてわかりやすくて、面白かったです。ほかの皆さんが仰るように 入門 みたいなものとして読むのにはいいかも。実際私も歴史系の自体読むのがはじめてでしたが、これだから読みやすかったのかなという気もします。でも面白かったので満足、続きも読みたいです。2014/09/02
フキノトウ
10
新撰組になる前の、試衛館の話でした。みんな和気あいあいしてて、とっても面白かったです^^2013/11/24
小雀✡犬成分が補充されました✨
8
予想以上にちゃんとしてました。←失礼 と言うのも、作家サンが学生時代から新選組好きでかなり調べていたって事から始まっているようですね。 物語は序章です。沖田視点の『僕』だったり、土方視点の『俺』だったりするのが少し気になります。だったら三人称の『神の視点』でいいじゃんとか思ってしまう。 さて、京都への旅立が近づいてきました。次巻に期待してます。イラストの雪舟薫様!素敵です。2014/01/31
咏-uta-
5
THE新選組創作モノ入門篇!歴史小説をいきなり読むには抵抗があるけどファンタジー強いのはちょっと…という人にはオススメ。登場人物の説明もメインから脇役までサクサク説明。幕末というのがどういう時代かの説明も要点だけサクッと。変にキャラ立ちしている人物もないので読んでいる最中に気が散漫しない。これを読んでもっとじっくり重い話が読みたいと思えば歴史小説を読んでも退屈しないはず。普段、歴史小説や史料系が多い人は息抜きに是非一読をおすすめ。沖田と土方贔屓め少しBL匂わせな場面もあるので、気になる人はそこだけは注意。2013/11/14
りつか
3
本誌で短編ちらちら読んだことはあったのだけど、ちゃんと読んだのは初めて。沖田が乙女だなぁとにやにやしながら読んでおりました。2巻目借りてきちゃってるのでそっちも読まないと。うふふ。【tkb】2011/02/15