内容説明
レコード会社の制作ディレクター佐伯は、バンドを組んでは潰してばかりいるボーカリストと出会う。天才藤谷直季の弟・真崎桐哉。神様に選ばれた喉を持つ男―。桐哉のバンドの解散ライブを訪れた佐伯は、彼に向かって言い放つ。「歌わなきゃ死ぬ人間なんていないよ」と(『さよならカナリア』)。カリスマバンド・オーヴァークロームの誕生と軌跡を描く、5編のスペシャルストーリー。
著者等紹介
若木未生[ワカギミオ]
1968年12月2日、埼玉県生まれ、都内在住。早稲田大学文学部中退。1989年4月『AGE』で、第13回コバルト・ノベル大賞佳作入選
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あけの
3
グラスハート系だった なんていうか20代前半まで彼女の文章にどっぷりハマってた 今読むとちょっとくさいけど 嫌いじゃない2021/04/26
ありさと
3
あ、これはすごいこの密度は。2010/09/01
悠
3
ああ、カッコイイなあ・・・!ラストなんて、無茶苦茶よいじゃないか!というか、観客と一緒に高みに昇ったトーヤは、なんだかんだいって最高に幸せだよなー!って思いました。誰よりも優しい人。孤高だけど、誰よりも人を大切にする人。歪んで屈折して、可愛いなあ。終焉への空気。感覚。そういうのも当たり前に、じわじわきました。後書き読む限りじゃ、TBの話は、もっとたくさん読めたのかなって、少し思いました。2010/06/30
ユウワ
2
昔読んだときには意識してなかった、街の空気感とかそこに住んでるトウヤのリアリティが見えるようになって、大人になったな~自分と思った ドアを開けるとどどんとスタインウェイがあるのがかっこよすぎ2012/02/13
ミヤッチ
2
リアルタイムで読んでるときは藤谷さんがとても好きだったのだけれども。読み返して桐哉の格好よさに驚いた。オーヴァークロームの音はどんな音なのか、さっぱり想像できないけれども。2010/07/14
-
- 電子書籍
- 冷血公爵の攻略方法【タテヨミ】第101…