内容説明
空が茜色に染まる日没の頃、老いた尼僧がひとり、『銀葉亭』を訪れた。尼層は、死出の旅立ちを汚そうとする者から柳一葉を守るため、この茶店にやってきたと言う。そして、彼女は語り出す。―名門柳家に生まれた一葉は、幼い頃から神童と呼ばれて来た。そんな彼がある日、書状をしたため、洪東朱という人物を弟に紹介する。師として仰ぐようにとのことだったが…。
著者等紹介
金蓮花[キンレンカ]
3月20日、東京生まれ東京育ちの在日朝鮮人三世。朝鮮大学師範教育学部美術科卒業。1994年5月『銀葉亭茶話』で第23回コバルト・ノベル大賞受賞
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感想・レビュー
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Natsumi
4
図書館
千歳
2
兄弟の葛藤とお互いの恋を同時に書いているせいか、どうも印象が希薄。巻末の短編のほうが元ネタもオチもよめてもすっきりしていて読後感がいい。それにしても儒教に支配されている世界での女性の生きにくさと長男にかかる責任と負担、長男以外の男子の報われなさは罪つくりだと思う。2011/01/01
kmori299
0
再読。これと次の巻は何度もは読んでなくて、ほとんど覚えてなかった。これ初読の時に「残り枚数少ないのにこの話畳めるの?」と思い、「数年ぶりでしかも次巻へ続くのに、残り枚数は別の短編を収録なのかよ!」と憤った記憶だけ蘇ったw2017/01/21
みや
0
☆☆☆☆☆
punto
0
追記。2005/10/27