内容説明
書の代筆の依頼を受け、貴族の屋敷を訪れた玉穂。主の山陰典章は、無官の自分になんとか官位を賜るよう、帝に嘆願書を送るのだという。だが、ちょうど屋敷では法会が行われており、玉穂は本来の仕事を与えられないまま無駄な時間を過ごす。そんなとき、法会を行っていた老僧、行勧が行方不明に。部屋にはおびただしい量の血があふれ、血の海のなかに、行勧の弟子、顕信が倒れていた…。
著者等紹介
毛利志生子[モウリシウコ]
11月7日生まれ。広島県在住。龍谷大学文学部卒業後、生花の専門学校、トリマー専門学校を卒業。『カナリア・ファイル~金蚕蠱~』で’97年度ロマン大賞を受賞
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感想・レビュー
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Natsumi
4
図書館
punto
0
追記。2005/12/23
PIPI
0
今回は、鵺や殺人狂の武士を使役した、謎の女は登場せず。平安時代-陰陽道というと、おきまりのように、大陸風の衣装(飛鳥、奈良時代を指すのか)を着た霊が登場します。それと、大陸の妖異や呪法。行観の行方を追った式神が、顕信のまわりに落ちたのは、きちんと理由があり、正しく動いていたのですね。一元が、悪い人でなくてよかった。また殺人鬼の武士とか、とりつかれていたら、どうしようと思いましたので。玉穂は、体力不足がネックなのですね。2010/05/06
季夏
0
若いお坊さんの位置付けが考えさせられる感じだったなぁ。その人自身はすごく良い人だけど、その生まれや地位から憎まれる事も十分起こりえるっていうのが。それにしても綺童丸には玉穂レーダーでも備わってるのかwといいたくなるくらいの絆の固さ。
みあ
0
シリーズ3巻目。今回は不可解な老僧の行方不明事件に関わることに。事件の顛末も読み応えのあるものだったし、主人公と彼女の従者を務める青年との絆がクローズアップされていてよかったですー。2009/01/17