内容説明
京都の伝統がはぐくんだ雅やかな趣味を、佳人の風姿に描く松園。江戸の情緒と粋の名残を、洗練された筆さばきに託す深水。現代的感覚でよみがえる東西美人画の双璧。
目次
上村松園(松園の描く女人像;第1章 千年の王城―失われた都の残光のなかで;第2章 物語のなかの麗人;第3章 市井の女たちと母への追慕;名作の誕生《焔》の女人;評伝 上村松園―新しい女性美の世界を開く)
伊東深水(現代の浮世絵師―深水;第1章 20世紀の女性たち;第2章 時代風俗の美女たち;第3章 肖像画家深水;第4章 深水画のなかの働く人たち;名作の誕生《指》と浮世絵系美人画の流れ;評伝 伊東深水―絵筆ひとすじの華麗なる人生)