感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
48
図書館本:フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1891)わずか37年の生涯。不安定な精神状態と戦いつつ、カンヴァスに生命を叩きつけるように描いた作品が62点収められている。代表する一点として、2枚の同構図の『医師ガシェの肖像(1890)』に関する考察文。エッセイ、ゴッホ自身の評伝を収録。独特すぎるタッチの作品は、評伝を読んでから観かえしてみると、その時々の精神状態が多大な影響を与えていたと推測できる。その精神の揺らぎが、盛られるように塗りこまれた絵の具の凹凸に、そのまま現れているようにすら感じた。2013/12/29
かわうそ
14
以前ゴッホ展に行ったことがあるが、ゴッホはデッサンもやっぱりゴッホだった。しかも途中で飽きてくるのか、最後の方が雑すぎて下手というね。性格をよく表しているという点で面白かったのを覚えている。「糸杉」や「星月夜」、「アイリス」「向日葵」など超のつく有名作ばかりだけれど、どれも力強くて同時にもの悲しい。彼がもし周りの人間と上手くやれる人物であったなら、作品はどんなものだったろうな…芸術家は孤独で貧しくて不幸であるというイメージを具現化したような人生。でも激しく狂おしい様は、嫌いじゃないよ。不器用を除いて。2015/08/30
退院した雨巫女。
12
再読 1月28日に九州国立美術館 ゴッホ展に行くことになり、予習の為に読む。高校時代に、ゴッホにはまった。2011/01/20