出版社内容情報
最後の将軍となった徳川慶喜の母・登美宮吉子、朝敵となった会津藩と運命を共にした照姫ほか、動乱の幕末を生きた5人の姫君の物語。
内容説明
黒船来航により、太平の眠りから覚めた日本。開国か攘夷か、京の都は荒れていった。そこで幕府は会津の若き藩主・松平容保を京都守護職として派遣する。が、やがて会津藩は朝敵と見なされ、容保の義姉・照姫は過酷な籠城戦を戦い抜く…。他、最後の将軍・徳川慶喜の生母となった登美宮吉子、維新後、鹿鳴館の華と謳われた戸田極子など、激動の幕末に咲いた5人の姫君の物語。小学上級・中学から。
著者等紹介
藤咲あゆな[フジサキアユナ]
脚本家としても活躍中
マルイノ[マルイノ]
イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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茉莉花
15
黒船来航により、開国か攘夷かで揺れ動く日本。江戸幕府最後の将軍となった徳川慶喜の生母・登美宮吉子、朝敵となり籠城戦を戦い抜くことになった会津藩の照姫ほか、激動の幕末に咲いた5人の姫君の物語。 歴史が大好きな人におすすめです!さらに、絵が可愛いので、絵が好きな方や着物が好きな方も楽しく読めると思います♪2020/11/05
klu
7
最後にあのブラームスとの交流の話がありビックリしました。2020/12/30
HNYYS
4
図書館本。戦国姫、幕末姫(葵の章)をずっと読んできましたが、この話が個人的には一番面白かったです。どうしても幕末のお姫様というと徳川家に嫁いだ篤姫や和宮をすぐに連想してしまいますが、今回は幕末藩主に嫁いだりした姫たちの話で、それぞれの藩の考えなども見えて楽しかったです。2020/04/18
ぷひぷひぷー
0
素直な文体がまっすぐ心に届く素敵な本で、照姫の鶴ヶ城籠城戦の場面は泣いた。 この本は激動の幕末維新を生き抜いた5人の姫君の物語。5人の姫君の家は、尊皇攘夷、倒幕、新政府側、尊皇佐幕、公武合体→倒幕、とそれぞれ異なる立場にあり、歴史的な事件が多角的に描かれているのが興味深い。 本来、歴史には正義も悪もないんだと改めて気付かせてもらえる本だった。2020/05/08