出版社内容情報
身も心も凍る恐怖の一週間が始まる…。誰もいないはずのエレベーターに“いる"存在とは!? また、ある交通事故の現場を目撃した少女に訪れたのは!? 本当にあった話をもとに贈る、超怖いお話8編!
内容説明
事故で死んだ女の子はピンクのボールをもっていた―ある夜、陽菜の部屋に現れた少女の幽霊。しかし彼女が持っていたのはボールではなく…(『ボールをつく子』)。実樹の愛犬ヒョンは幽霊が見えるらしい。そんな犬が起こす不思議なできごと…(『ヒョン』)。ほか、月曜日から日曜日までの一週間、少年バクローのもとに毎日集まってくる、ほんとうにあった怖い話8編。小学中級から。
著者等紹介
平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
神奈川県生まれ。小説家
あさのともや[アサノトモヤ]
関西生まれ。ライター
森倉円[モリクラエン]
京都府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
37
小中生向けだなと思いつつ、好きな作家、平山夢明原作なので手に取りました。イラストも多く、文章も解りやすいので小学校中学年から読めますが、それなりに怖さもあるので大人でも楽しめます。曜日毎の短編連作集ですが、オススメは「土曜日 となりの家のおばさん」です。こういう本を読んで読書好き・ホラー好きの子供が増えるのは良い傾向だと思います!2015/10/18
澤水月
36
…意外やなかなか面白。当たり前で完全超怖(怖い本)リライトのルビ振り…ロクちゃん、ヒョン、マリをつく子と見て気づく自分、また題だけで中身浮かぶ掌編をどれだけ平山さん書いていたのかと感慨。少年バディもの改変はまだしも、おべった(もんじゃ)をたい焼きにしたのは何故だ大好きな下町味わいが…いやそもロク・マリを10歳前後に与えていいのか陰惨すぎ氏ね言い体潰れ発狂まくり…かつて荒俣宏の『世界の恐怖怪談』が児童にトラウマ与え現在40前後の特殊メイクやホラー作家監督が読んでたような未来のホラー人養成?続くのかこれ…?!2015/10/15
鈴
33
息子に借りてきたのだが、よく見ると表紙の絵が怖い。内容もさすがホラーで有名な平山夢明さんなだけあって、児童書のわりには怖かった。とくに「じいさんエレベーター」「ロクちゃん」が怖かった。怖い話だけでなく、最後の「ヒョン」という犬のお話はジーンとしてとても良かった。実は平山夢明さんをずっと「平山むめいさん」だと思っていた(^^;2016/06/05
くまちゃん
11
子ども向けにしてはちょっと怖くない?怖さにちょっとグロを入れてくるあたりが平山夢明2016/12/27
ねこうさ✿
7
怖い話を食べる妖怪バクローに怖い夢や怖い話の話をすれば、忘れられるという噂からバクローのもとには毎日怖い話が集まってくる。月曜から日曜までの怖い話8編。「ロクちゃん」はだんだんとエスカレートするクラスメイト、変化するロクちゃんが怖かった。「ヒョン」は何かは見えてても温かい話でよかった。怖い話自体もそれなりに怖いけれど、短編の前のバクローの前語りやエピローグが嫌な感じに釘を刺してきたり、追い打ちを掛けてきたりして、こっちの方が怖い。文章を書いているのは他の人だけれど、児童書に平山夢明が登場する時代かあ。 2015/09/20