出版社内容情報
絵:ベン・シャーン
構成・文:アーサー・ビナード
装丁:和田誠
ベン・シャーンの名画が絵本になった。
米国の国民的な画家ベン・シャーンの『石に刻む線』と、詩人アーサー・ビナードの温かく力強い言葉が、第五福竜丸を通して、反原水爆を訴えます。子供から大人まで。読んで考え、語り合って下さい。
内容説明
まえからうわさはながれていた。アメリカが水爆という爆弾をつくって、それをどこか南の島でためすかもしれないと。マーシャル諸島のビキニ環礁で、3月1日夜あけまえに爆発させたのだ。広島で14万人をころした原爆より、1千倍も大きい爆弾だ。リトアニア生まれのアメリカ美術の巨匠と、アメリカ生まれの日本語詩人が、歴史の流れを変えた日本の漁師23人といっしょに乗り組んで、海に出る。
著者等紹介
シャーン,ベン[シャーン,ベン][Shahn,Ben]
20世紀のアメリカを代表する画家のひとり。1898年、リトアニアのコブノに生まれる。7歳のころアメリカへ移民。石版工として働き、ニューヨーク大学、ナショナル・アカデミー・オブ・デザインなどで学ぶ。1930年にドレフュス事件を、また32年にサッコとヴァンゼッティ事件をテーマに連作を描き、人々の心を動かした。34年から美術家同盟機関誌「アート・フロント」の編集部員となり活躍の場を広げ、35年から農業安定局のカメラマンとしてアメリカ南部・中西部を回る。庶民の生活を見つめ、約6000枚の写真を撮影。その後、壁画や舞台装置を制作する一方、イラスト、ポスター、諷刺画なども多く手がける。1957年から58年にかけて、月刊誌「ハーパーズ」で物理学者ラルフ・ラップの第五福竜丸に関するルポルタージュに挿絵をつけ、それがタブロー画の連作Lucky Dragon Seriesへと発展する。1969年没
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー][Binard,Arthur]
詩人。1967年、アメリカのミシガン州に生まれる。20歳のころヨーロッパへ渡り、ミラノでイタリア語を習得。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。2001年、詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞受賞。2005年、『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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