内容説明
ある日、フランケンシュタイン博士は、生命の神びをさぐろうといっしょうけんめい研究してついに生命をつくりだすことに成功します。しかし、それはみにくい怪物でした。なにもわからないまま、命をあたえられ、博士にも見放された怪物は、やがて自分をうみだした博士にふくしゅうをちかいます。小学5年生~中学生向き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
8
《私-図書館》フランケンシュタインは、作った人の名前だったんですね。作られた怪物さんには、名前さえなかったなんて、可哀想。2017/12/30
CHRONO
4
先に読んだオリジナルな構成に改変された講談社版の児童書よりも低学年向けな印象ながら、良くまとまっていて読みやすかった。「死体が誰かに調べられ、再びおれのようなものが作られないように、おれは死ぬ。」自分の醜さに絶望している怪物の最後の一言が、生命を弄んだフランケンシュタイン博士の仕事を否定し、社会や調和から外れた存在の生きづらさを表しているように感じました。いずれ原文に忠実な訳も読んでみたいと思います。2021/07/27