感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
24
★★★★太陽王ルイ14世の時代。贅を尽くしたヴェルサイユ宮殿建設や、芝居・音楽・美術・文学など華やかな宮廷文化の陰に、民衆の苦悩があったことに改めて気づく。エカチェリーナ二世が基盤を作ったエルミタージュ美術館の膨大なコレクションは、すべての作品を1分で見ても全部見終わるのに五年かかるそうだ。権力者たちの芸術支援の規模の大きさに圧倒される。 2016/04/22
Jiemon
4
日本では鉄砲伝来1543~寛政の改革1787迄の300年間。欧州の絶対王政期。1479イベリア半島で西王国成立。1492コロンブス新大陸発見で西の繁栄始まる。1588アルマダ戦争 1648阿蘭陀独立 西没落。仏は西と入れ変わり繁栄。1562~仏で新教(ユグノー)と旧教の争い。1598ナントの王令で信仰の自由を認め終結。1661-1715ルイ14世「朕は国家なり」の親政。1682ヴェルサイユ宮殿完成。1740オーストリアのハプスブルク家でマリアテレジア即位。プロセインとの戦い。1689露でピョートル1世即位2015/11/28
てふてふ
3
借金と大国を継いだフェリペ2世。リシュリュー、マザランの助けを得て絶対王政を敷いたルイ14世。オーストリアのマリアテレジアと、プロイセンのフリードリヒ2世。ロシアを大国に押し上げたピョートル1世。2024/11/08
白義
3
絶対王政の時代を背景にスペイン、フランス、オーストリアとプロイセン、ロシアの苦闘が描かれる。漫画的表現とはいえピョートル大帝のアグレッシブさはやっぱりなんかおかしい。啓蒙専制君主に力を入れてるのに戦争と国際政治模様だらけで文化、思想面はほとんどないのはややもったいないが、漫画家の腕がいいらしく結構おもしろく読めた2013/04/03
つっきーよ
2
コロンブスの新大陸発見のおかげでスペインは大国になったが、一方でカルロス一世のせいで多額の借金ができた。借金とともに王位を継承したフェリペ2世は商業的に成功しているオランダを支配下に置く事で問題を解決しようとした。けれど、ほとんどは失敗し、大国スペインが落ちぶれる原因となった。フランスもルイ14世の時代にはヴェルサイユ宮殿の建築やオランダへの戦争により多額のお金を費やしてしまう。ロシアやオーストリア、プロイセンは啓蒙専制君主であった為、内政にも力を入れ、スペインやフランスのような悲劇は無かった。2024/01/03