出版社内容情報
アメリカ第32代大統領、F・ルーズベルト夫人であり世界人権宣言の起草者として歴史に名を残すファーストレディ。男に生まれていたら大統領になっていただろうと評される女性の生涯です。学習漫画初登場。
内容説明
全世界の人間の権利を守るようよびかける世界人権宣言。それを国際連合で採択することに力をつくした女性がエレノア・ルーズベルトです。幼いころ、自分をみにくいと思っていたエレノアですが、多くの出会いによって、強い信念を持つ女性に成長していきます。夫であるフランクリンがアメリカの第32代大統領となると、ファーストレディとして、アメリカじゅうを回り、不況や人種差別などさまざまな問題に立ち向かいました。夫の死後、悲しみを乗りこえ、アメリカの国連代表のひとりとなって、世界のためにつくしたのです。常に弱い人の味方でありつづけたエレノアは、現在でも多くの人びとから尊敬を集めています。
目次
世界人権宣言
みにくいアヒルの子
広い世界
すてきなフランクリン
ふたりで歩く道
新しいファーストレディ
戦争の闇のなかで
暗闇に灯をともす人
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
まだ女性に参政権がなかった時代、テディおじさまの姪として、そしてFDRの妻として様々な問題に立ち向かっていったエレノア。アメリカの高校生だったころ覚えさせられたスピーチがあったけれど、きちんと伝記という形で読んだのは初めて。実のお母さんの冷たい言葉にはもう…。娘さん、美が女性の大きな才能だった時代と階級社会に心底びっくりしていました。でも、彼女の大きな目から放たれる知性と優しさはとっても美しいと思えました。いろいろ改めて読んでみたいな。2021/04/16
もんち
10
児童書だけど大人も買って損はなし!エレノアのこと全然知らなかった…すごい人生だよ。よしまさこ先生の絵がアーリーアメリカンにぴったり。子供時代からおばあちゃんまでどのエレノアも可愛すぎる。何気にルーズベルトもイケメンで萌えた。2013/05/24
スゲ子
6
美しいが冷たい母(エレノアの容姿が気に食わなくて「おばあちゃん」呼ばわり)優しいが心弱い父、両親亡き後は厳格な祖母に流行遅れの服を着せられて(今見ると普通にかわいい)劣等感と心に痛みを抱えた少女が、女学校で進歩的な校長に出会い才能を開花させていく…というのがまるで少女小説のよう!フランクリンとの恋バナも良い!「行動する」ファーストレディ、国連代表の役割を成し遂げて、遠い日の父との約束を果たす場面はジーンときた。激動の時代を生きた女性の物語としても、孤独な少女の成長物語としても胸を打つすごく良い伝記漫画!2020/10/29
シチミ
5
全然知らなかった。国連の世界人権宣言に大きく貢献した人。フランクリン・ルーズベルト大統領のファーストレディ。母親からは期待外れ感や劣等感を与えられる。父からは自分を尊重してもらえる感じを与えられるが、父自身が弱く依存症になってしまう。そして二人ともエレノアが10歳になる前に死んでしまう。次に育てた祖母は古く女性の意思を認めない感じ方。その後、イギリスのアレンズウッド女学校でスーベストル校長との出会いで大きく花開く。差別と戦い、人権尊重に向けて戦った人。頭がすごく良くて努力家。すごい人だった。2020/11/29
みー
4
伝記を読んだことで歴史を知る楽しさが知れました。2016/12/18
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