出版社内容情報
強く正しい言葉が人種差別をしりぞけた!
奴隷解放で自由になったはずのアメリカの黒人たちは、20世紀になっても差別を受けていました。それに立ち向かったのがキング牧師です。彼は言葉(演説)という武器を手に、最後まで戦いました。
内容説明
私には差別をなくす夢がある。力強い言葉で人種差別と戦った男。
目次
黒人大統領の誕生
差別への自覚
牧師への道
公民権運動のはじまり
広まる非暴力の思想
言葉の力
非暴力の奇跡
わたしには夢がある
黒人運動の分裂
メンフィスの凶弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
29
情熱が感じられる素晴らしく作りこまれた伝記でした。製作された方の深い尊敬の念が感じられます。オバマ政権誕生のあのワクワク感がすごく昔のことのように感じられました。BLM運動をキング牧師が生きていたらどうコメントしてくれただろうか…。数々の素晴らしいスピーチも情熱をこめて訳してありました。簡潔な線だけど確かな絵の技術もまた素敵です。好きな山本貴嗣さんを彷彿とさせるせいかな。2021/03/01
アイアイ
8
堀田あきお先生の漫画みたさに読んだ不謹慎さに反省。黒人大統領が誕生する前に、黒人の自由の為に立ち上がったマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の生涯をコミックで描いた伝記。かつての奴隷制度の事、差別される側の黒人が戦争で殺す側になる事を強いられる事、オブラートに包まず児童書だけど真実を忠実に描いているのは凄いです。▽図書館2015/07/30
えすてい
6
キング牧師の非暴力主義に大きな影響を与えたのは他ならぬガンジーであり、その思想はトルストイの無抵抗主義に由来する。あの有名な1963年8月28日の「夢」の演説は、他ならぬ、トルストイのユリウス暦での誕生日8月28日(グレゴリオ暦だと9月9日)になるのだ。何かの縁を感じられずにはおられない。キング牧師だけを「神格化」するだけでなく、マルコムXも取り上げ、一度だけしか会うことがなく互いに違った土俵で「夢」に向かい、そして両者とも暗殺されてしまった運命は皮肉でしかない。2019/04/09
うさっぴ
4
キング牧師、すごい人だ。しかし人種差別と戦った人たちは、暗殺されていることが多いと思った。2016/05/10
mayukipi
3
歴史でサラッと流して学習したアメリカの人種差別問題。実際に起こった出来事や経過を、この本で簡単にではあるけれど知ることができた。非暴力で、言葉の力と行動力でもって人種差別問題と戦ったキング牧師。39歳の若さで射殺されたのが残念。彼の行動力をもっと見たかった。2017/03/03
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