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内容説明
火山灰台地に奇岩が林立するカッパドキア。四世紀から多くの修道士がその岩の中に聖堂や僧房を造り、キリストやマリアの姿を描いた。地下八階、五五メートルも掘り下げた地下都市も造られた。人々をこの荒野に向かわせたものは何であったか。
目次
頭部を欠いた地母神像―一万年の歴史が何層にも眠る遺跡から現れた神
メソポタミアから持ち込まれた神々―アッシリア商人の居留地遺跡が語るもの
キュベレ神とアルテミス神―形を変えて生きつづけた地母神信仰の崩壊
カイサリアのバシレイオス―カッパドキアに集ったキリスト教徒たちの修道の形
火山がつくった黙示録の世界―“見てはならないもの”と名づけられた渓谷
岩窟の中の壁画―聖書の物語を身近に置いた信徒の祈り
ベンガラ色と美しいブルー―単色で描かれた文様と多彩な聖像画
絶壁の下のウフララ渓谷―谷底に降りる長い階段が導く別世界
終末の訪れ―さまざまな民族の去来を見ていたメレンディス川
換気装置を備えた地下都市デリンクユ―修道のための施設か、避難用シェルターか
地母神と聖母マリア―イスラームの人々の心に生きる地母神信仰
アナトリアの大地に一万年の歴史を見る
著者等紹介
大村幸弘[オオムラサチヒロ]
1946年、岩手県に生まれる。早稲田大学第一文学部卒業。アンカラ大学言語歴史地理学部中近東考古学科博士課程修了。現在、(財)中近東文化センター主任研究員、(財)中近東文化センター附属アナトリア考古学研究所所長、カマン・カレホユック発掘調査隊長。アナトリアのコンヤ・カレホユック、コルジュテペ、アンジョズなどの遺跡発掘調査に参加。1985年以来、中近東文化センター主催のカマン・カレホユック発掘に携わっている。写真家大村次郷氏は兄である。著書、共訳書に『鉄を生み出した帝国』(日本放送出版協会)、『ヒッタイト王国の発見』(K・ビッテル著、山本書店)、『世界歴史の旅 トルコ』(山川出版社)など
大村次郷[オオムラツグサト]
1941年、旧満州(中国東北部)新京(長春)に生まれる。多摩芸術学園写真科および青山学院大学を卒業。写真家・浜谷浩氏に師事。オリエント、インド亜大陸、中国大陸を中心にフォト・ルポルタージュを手掛ける。NHKのドキュメンタリー番組「シルクロード」のスチールを担当。著書に『聖なるカトマンズ』(山と渓谷社)、『聖域行2-6』(文・那谷敏郎、平凡社カラー新書)、『アジア食文化の旅』『新アジア漫遊』(朝日文庫)、『イスタンブル歴史散歩』(文・鈴木菫、河出書房新社)、『ブッダ』(編・安田治樹、河出書房新社)など
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感想・レビュー
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