内容説明
関ケ原の戦いに勝利した徳川家康は、1603年江戸に幕府を開くが、2年後将軍職を秀忠に譲る。自らは大御所となり、諸大名を掌握し朝廷に権力の触手を伸ばす。一方で、諸外国との外交にその辣腕を振う。1615年大坂城に豊臣一族を滅すに至り、徳川氏の覇権が確立した。―朱印船貿易の展開、さまざまな法度の制定、キリシタン弾圧、島原の乱、鎖国政策などを通して、徳川三代による天下支配の組織とその構造の特質を実証する。
目次
はじめに 政治の時代
第1章 豊臣から徳川へ
第2章 大御所と将軍
第3章 将軍と天皇
第4章 鎖国への道
第5章 家光政治の開始
第6章 江戸前期に生きた大名たち
第7章 鎖国の完成
第8章 寛永の大飢饉
終章 東アジアのなかの日本