内容説明
ハプスブルク帝国の落日に黄金と輝く芸術の坩堝!夢と現実、死とエロス、崩壊の放つ熱が数多の才能を生み、スキャンダルも又華麗!
目次
対談・世紀末への招待 ロマンティシズムと世紀末(高階秀爾 VS 辻邦生)
バヴァリア国王ルートヴィヒ2世(村田経和)
うたかたの恋 ルドルフ皇太子情死事件(池内紀)
都市の空気に死はみちて…『ドラマ』をめぐるベルリンの世紀末(檜山哲彦)
老いたる蕩児の春の夢 シュニッツラーのカザノヴァ物語(川村二郎)
リヒァルト・ワーグナー 狂王と楽匠(高辻知義)
グスタフ・クリムト 黄金と闇のエロス(海野弘)
ルー・サロメ 世紀の愛人―情熱と拒絶の女(今泉文子)
都市物語・世紀末ウィーン―花と夢・性と死(飯田善国)
小説・夜ひらく―ウィーン狩人たちの午後の歌(辻邦生)