内容説明
その昔、運命の名の下、翻弄され、忍従の生活を強いられながらも、逞しく、したたかに生き抜いた人びとがいた。そして今も。800数十年の時空を超え、今の世に生き続ける古説話の中に、変わらぬ人間の姿を求める。
目次
天竺の巻
震旦の巻
本朝の巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アーケロンのたまご
1
今は昔・・から始まるどの話も、まるで今のことや身近なことであるような、錯覚を覚えた。 元々、原典は男性的で質朴、粗削りであるのに対して、本書はもろさわ氏の独自解釈を入れた、女性的な内面描写と情感はすでに原点とは違った独自のものになっている。 それでも書かれている内容自体が大変に面白く、それぞれの話に強烈なインパクトがあり、それがまるで目の前で起こっているようなリアリティがあるので、とても惹き付けられた。 機会があれば原典も読んでみたい。 2020/01/04
sodium hydride
1
今昔物語の現代語訳ではなく、著者の「問題意識で、再構成」したもの。◆wikipediaによれば、著者のもろさわようこ氏は1925年生まれの「女性史研究家」。いわゆるフェミニストだと思われる。乱暴に言えば「今昔物語をフェミニズムで再構築」ということだろうか。◆で、これがおもしろい。「芋がゆ」のラストに歌をかぶせるのは、映画のエンディングみたいで印象的だった。2013/05/07
もち
0
オモシロイー2012/09/09