出版社内容情報
『ART GALLERY テーマで見る世界の名画 (全10巻)』
名画を「テーマ別」に、観て、読む、まったく新しい美術全集誕生!
『静物画 静かな物への愛着』
卓上に展開する色あざやかな果実、美しい花々。日常に発見をもたらす、静物画の名作群。日本初の本格的な静物画画集。
<目次>
第1章 日々の幸せのために
第2章 卓上の小宇宙
第3章 美しい花々
第4章 豊かさと美しさ
責任編集 木島俊介(ポーラ美術館館長Bunkamura ザ・ミュージアム プロデューサー)
エッセイ 江國香織(作家)「そこに閉じ込められているもの」
ある視点 奥本大三郎(フランス文学者)「ナチュール・モルト」
『ART GALLERY』シリーズ監修者
青柳正規(前文化庁長官、東京大学名誉教授)
木島俊介(ポーラ美術館館長 Bunkamura ザ・ミュージアム プロデューサー)
中野京子(ドイツ文学者 美術評論家)
木島 俊介[キジマシュンスケ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takakomama
2
「日々の幸せのために」「卓上の小宇宙」「美しい花々」「豊かさと美しさ」の4章。63枚の絵画。タイトルどおり、「美しい花々」の絵画はとても美しいです。江國さんのエッセイもよかったです。2018/07/31
Masa
1
スルバランやメレンデスの絵を見ていると、呼吸が一瞬止まってしまうような錯覚に落ち入ります。勿論カラバッジョも。スペイン「リアリズム」というのは質感が完璧に表現されているため、逆に現実感が喪失し、宗教的なもの?が画家を通して我々に示されているように思います。静物画にもお国柄というものがあるようです。モランディも良いし、シャルダンをもっと紹介して貰いたかった。目指すはセザンヌかな。 2023/08/31
k
1
静物画に頭蓋骨が登場するわけがわかった。色々なものでこれでもかとむなしさを表すペレーダの「虚栄の寓意」がとても綺麗。ベラスケスの壺の水滴のリアルさが凄い。コターンの静物は、モダンな感じがしてもっと近代のものかと思った。カラヴァッジョの「果物籠」も真横から描かれていてとても独創的だった。2020/12/20
kaz
1
掲載作品は総じて著名なものが多いような気がするが、一つ一つの絵が大きく、作品の細かいところまで見ることができるのが嬉しい。時代ごとの変化もうかがえる。光の加減は、やはり興味深い。近代に至るまではいかに現実を描写するかがポイントだったように見えるが、近代以降は色や事物をどう構成するかにポイントが移っているのだろう。章立ては「日々の幸せのために」「卓上の小宇宙」「美しい花々」「豊かさと美しさ」2018/05/20
多読多量連投が日課だった
0
しめた鶏とか牛の生首ドクロとかが不気味。近年になるほど劣化してる。2018/03/08