出版社内容情報
明治期から現代まで150年の戦争と文学の歴史を概括する論考、156編の戦争文学長編小説紹介、1893年?1989年の〈戦争と文学〉年表を収録した、全集〈戦争×文学〉の別巻。全20巻+別巻1で完結!
目次
1 “戦争と文学”の一五〇年(序―近代日本の“戦争と文学”;日清・日露戦争の時代―近代的な国民国家へ変貌するなかで;第一次世界大戦の時代―最初の世界戦争と植民地支配;日中戦争の時代―アジア進出と「民衆」の登場;太平洋戦争前後の時代―戦中から占領期への連続と非連続;朝鮮戦争・ベトナム戦争の時代―冷戦と経済成長の中で;冷戦の終結と新たな戦争の時代―多様化する戦争文学の流れ;エンターテインメント小説と戦争―社会を映し、現実を抉り出す想像力;日本SFが描く戦争―黎明期からSFが見てきた科学技術と戦争の関わり)
2 “戦争と文学”長編作品紹介
3 “戦争と文学”年表―一八九三年~一九八九年
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てまり
1
盛りだくさんでよかったけど、やっぱりあらすじだけでは魅力は伝わりづらい。年表、SFに比べてミステリーがだいぶ手薄なのはなぜ2013/12/13
jinginakineko
0
「戦争と文学」全二十冊を締めくくる一冊。近代から2010年頃に至る戦争文学について、年代別ジャンル別に解き明かす1章、戦争を主題とする長編小説を時代ごとに紹介する2章、戦争と文学のかかわりを明治から昭和末期に絞って年表化した3章まで、近代以降の戦争文学を調べるには必携の資料となること間違いない。取り上げられた作品には興味をひかれるものも多く、今後の読書の指標となりそうだ。小説のみならずコミックやアニメにも触れた本書だが、さらに続編が出るときはゲームへの言及が加わるのだろう。存在自体が頼もしい一冊であった。2023/06/05
しょうご
0
(コレクション 戦争x文学)全二十巻の別巻にあたる。年代別、作家別に整理されており、戦争x文学の他作品を読みたいとする方への索引となっている。ということで、必要に応じて捲ることにして、僕には嬉しい限りである。紹介されている作品群を読破することはできないかもしれないが、読んだ作家の中で感銘を受けたものから展開していってもいいだろう。読み広げることを自分の軽いライフワークとしたい。2018/10/29