目次
巻之1 五言古詩
巻之2 七言古詩
巻之3 五言律詩
巻之4 五言排律
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
8
図書館にて。原本は1964年刊行。著者の齋藤晌(さいとう・しょう)は明治31年生まれで、宇和島の藩儒の家系だそうな。東京帝国大学哲学科卒で唯物論研究会の発起人の一人だが、日中戦争後は日本主義に傾斜し、大日本言論報国会理事に就くなどしわ戦後は公職追放に。あとがきでは岩波新書『新唐詩選』の三好達治による唐詩の評価に批判的▲巻一の初めはわ最近の唐詩本では省かれぎみな魏徴「述懐」。中原に鹿を追うってやつ。魏徴は唐の太宗の功臣であり、貞観政要に登場。また、フィクションでは隋唐演義や西遊記に太宗とともに出番あり2024/02/09
無識者
4
全体として「自己」の問題から離れずに詠っている印象があった。やはり杜甫が特によいと思った。情景(感情と場面の扱い方)の描写がとても良くできており、おそらく日本の文章で引用されまくっているようにおもう。ここで収録されている作品では「兗州の城樓に登る」が一番のお気に入り。あとで気がついたが上下巻共に白居易がない。2019/09/05
メルセ・ひすい
0
蔵書 既読書2010/01/01