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中上健次全集〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 603p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784081450015
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

内容説明

中上健次の初期短編・中編をデビュー作から編年体で構成。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たつや

15
図書館で、この全集を見つけ、中上健次を知った。正直、全く知らなかった。全集が出てるということは有名なのか?その程度の好奇心で、目次を開くと、そこには「十九歳の地図」という短編があった。尾崎だ!尾崎の一七歳の地図はここからとったんだ!すぐに分かった。世代的に尾崎はよく聞いた。もう借りよう。すぐに借りて読み始めると、乾いたスポンジに水が染み渡るように、すうっと、文章が流れてくる不思議な感覚に出会った。まだ、ファンにはなっていないが、著者の写真は冴えないおっさんに見える。この人が書いたのか?そのギャップは面白い2016/05/15

くろすけ

13
数年前から念願していた中上健次の年代順通読をいよいよ開始。全集第一巻目は著者十代から二十代前半の作品集。とにかく書かずにいられないエネルギーに溢れている。蓋をして抑えつけても収まりきらず溢れ出てしまうエネルギー。内なる暴れ馬を乗りこなそうと懸命な若者の姿が浮かぶ。魂をさらけ出したようなこれらの作品を読んでなお「あなたが書きたいことはほんとうは別のところにある」と看破し、後の岬・鳳仙花へと中上を導いた若き編集者鈴木孝一の眼力が凄い。そして二人の巡り合いは我が国の文学にとって幸いであった。2016/09/18

eazy

4
ものすごい重量物。なかでは「十九歳の地図」が圧巻。 なるほど村上龍は影響受けている。龍は「かさぶたのマリア様」を書き続けているというか、中上健次が電話線の向こうに神経症的な狂気の時代を見通したというべきか。 2004/04/08

...

3
『隆男と美津子』と『日本語について』が特に気に入った。読めば読むほどに取り憑かれ、読み終わる度にもういないんだと感じさせられる。まだ全集1冊目だというのに、読まないほうがいいんじゃないか、読み終えたら勿体無いんじゃないかと思ってしまう。2013/12/16

名前ちゃん

2
豊かなものをたくさん含んだカオスヤク中も子供が加害者の性犯罪も自殺も出てくるのに透明感があるすべてが剥き出しで生々しいし胸焼けするくらい感情が捧げられてるのを感じる書く人も疲れるだろうけど読むとめちゃくちゃ消耗する普段意識しない魂の部分試されるようで怖い2015/04/04

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