内容説明
性、フェミニズム、意識の流れ。錯綜する現代を描く文学の誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まふ
101
D.H. ロレンス「恋する女たち」のみ。姉、妹の二人の恋愛とその結果を丁寧に描いた作品。イギリスの炭鉱町の教師アーシュラは州の視学ルーバトとお互いに理解し合える男女関係を作り上げる努力をする。一方、芸術家肌の妹グドルーンは炭鉱事業の跡継ぎで人生の空虚感を埋めたいと考えるジェラルドに肉体的にも知的にも理想の姿を求めるも、満足できない。物語はこの二組のカップルの対称的な生き方とその結末を淡々と描く。私自身ロレンスはさして好きという作家ではないので今回も淡々と読み終えた。G696/1000。2025/03/01
風に吹かれて
16
人間の内面を探る四篇収録。イギリス編Ⅱの『嵐が丘』や『テス』を面白く読みイギリス編Ⅰのシェイクスピアの作品群に感動した身からすると、Ⅲの「意識の流れ」というものは、やはり、私は馴染めないようである。ジューナ・バーンズの『夜の森』はお手上げ。私など受け付けてもらえず途中で退散した。とはいえ、ジョイス『若き日の芸術家の肖像』の五歳なら五歳の意識を描くべし、と次々に視点が変わる文章は、関心が次々代わる五歳児の姿が、なるほど、と思えたし、ルイス『愛の報い』はそもそも作者が付していたタイトルは→2021/10/16
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