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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりすけたろう
25
これは、、、いや、これも!めちゃくちゃ面白かった\(//∇//)\✨バルガス・リョサは、相性がいいらしく毎回楽しめます。この作品は、少し、楽園への道に近い感じで優しく語りかける所が多々あってほっこりしながら読みました。内容は、かなり細かく表現されていて、読むの止まらなくなる感じでした。500ページ超えの上下段なので、がっつり世界に入れました。次は、パンタレオン大尉と女たちに挑みます(๑>◡<๑)💕2020/11/18
てれまこし
8
独裁政権時下のペルー社会が多感な一ブルジョア青年を眼を通して眺められるが、教養小説のように主人公が困難を経て成長することはない。この青年の主観と並んで、独裁政権の治安責任者であるドン・カジョやサンボの運転手アンブローシオなど、非白人の悪漢の物語が距離を置いて語られる。青年を失望させる「現実」の部分はこうした人たちとの間に横たわる距離にある。非白人たちは、白人の著者にとっては他者であり自分たち白人に対する劣等感や怨恨の持主として現われる。彼ら厭わしさは他者性ではなく、現実に対する白人の無理解に帰せられる。2024/01/11
misty
3
めためたに面白く、難しく、途中から易しく、おもしろく、ひたすら「語りの技法」、なぁ、ドン・カジョ、アプラ政権はめちゃくちゃだ、お坊ちゃま、お坊ちゃまはどうして家に頑なにお帰りにならないのですか、違うよ、サンティアーゴ。2018/05/25
7kichi
3
十数年ぶりに邂逅した二人の会話(対話)が軸なのだが、時系列もおかまいなしなので筋を追うのに難儀した。二段組みでポイントも小さく、老眼組には辛いものがある。おまけに読み飛ばすと、大事なことがスルーされてしまい、話がチンプンカンプンに。ジックリと向かい合ったら優に一ヶ月の読書だった。2016/05/19