感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mawaji
3
岸本佐知子著「なんらかの事情」を読んで「飼い猿の内省」を読みたくなり図書館へ申し込みんだところ君津移動図書館より到着。先に読んだ「未成年」がとてもシリアスで面白く肩透かしを食らった感じだったのですが、35歳の若きイアン・マキューアンのマネキンフェチ、ロリータ、SM、zoophilia(?)など倒錯と妄想に満ち溢れた物語はいかにも岸本佐知子好みといった感じで納得しながら読みました。訳者あとがきにあったような吉行淳之介的パスティーシュまでは読み取れませんでしたが音楽的素養は「未成年」にも通じているようでした。2016/06/26
タカラ~ム
2
岸本佐知子さんの最新エッセイ「なんらかの事情」の中でちょっとだけ出てきたマキューアンの短編「飼い猿の内省」が収録されている短篇集。マキューアンの第2短篇集であり、まだ若かりしマキューアンの作品が読める。最近の作品でもその変態ぶりが発揮されているが、その傾向は初期の頃からのようだ。というか、本作に関しては倒錯した性愛を徹底して描くことで、その変態ぶりが際立っているように思う。でも、単なる変態エロ小説にはなっていないところがさすがのマキューアンといったところ。2012/12/25
すけきよ
2
今頃、マキューアン初体験。全作品に共通しているのは、淫靡で、倒錯的な空気。ただ、個人的にはなんか合わない。成分の50%は気に入ったんだけどなぁ、という感じ。訳されている本は多いから、何冊か読んで見極めたいところ。そんな中で、マネキン人形を愛してしまった富豪を描いた「情熱の果て」は笑い、キモい、怖いと三拍子(笑)揃っててオススメ。2009/01/23
勉誠出版営業部
0
イアン・マキューアンの『ベッドのなかで』を読了。原著は1978年刊行。初期のマキューアンらしい猥雑さがみなぎっている。2016/01/17
ハミーネス
0
読みたかったマキューアンの本作ですが、むむむ? はずれでした。2012/01/15