内容説明
一世紀以上自然派のバイブルとして神聖視されてきたソローの『森の生活』に対する、ある園芸家の抵抗。
目次
第1章 二つの庭園
第2章 自然は庭園を嫌う
第3章 なぜ芝を刈るのか
第4章 堆肥と道徳
第5章 薔薇園のなかへ
第6章 雑草は私たち
第7章 園芸の才
第8章 収穫
第9章 植樹
第10章 庭園の思想
第11章 「派手なカタログに踊らされ」
第12章 庭園めぐり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
3
アメリカの郊外。すぐそばに森が迫る荒れ地を開拓してガーデニングを始めた著者による、人と植物の関わりと歴史についての考察。豊富な知識が具体的なエピソードや軽妙な語り口によって披露され、ガーデニングに興味が無い私でもするすると読まされてしまった。著者の「自然」に対する、綺麗事でも合理的でもない、ちょうど中間でのほどよい位置にあることが好感が持てた。肩書き抜きの自然な目線で「自然」と向き合った経験を持つひとならではの誠実な立ち位置だと思う。人間と自然の関わりについて考えたことがある人にはおすすめ。2011/07/01
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