内容説明
子を想う父の切なる心、ひたむきに訓えを守った娘、娘からさらに娘に伝えられた「夜鶴の声」。海軍三代の家に生まれ、戦艦大和での夫の戦死後、米国大使館勤務を経て宮内庁御用掛となるまで、もう一つの昭和家庭史物語。
目次
おじいさまのお訓え
「家では日本の言葉で…」
ひいおばあさまの被布
フランスの留学生の任務
満点の岳父、三国一の婿
人力車で幼稚園
わが母校ザ・スタディ
帰国子女体験
薩摩に嫁に来ながら
死所を得て主人
「君は英語ができるから」
外交官とのけんか
長男のアメリカ留学
冷たさの下にあるもの
宮内庁御用掛
ご公務の実情
昭和を見送る〔ほか〕