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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatayan
26
1983年刊。著者は松下電器の元広報課長。妻が30代で重度の子宮ガンに罹患、残された日を親族、職場や医師に支えられ最期を看取るまでの記録。 ガンが不治の病とされていた70年代、告知はまだタブー。闘病中に妻が「パパ、私悪いことしたのかしら?」とこぼす場面。か細い声で妻が最後に「パパ、行ってらっしゃい」と振り絞る場面は胸に迫るものがありました。 家事や子育てを著者が代わりに行う立場になって、主婦が家庭で果たす役割の重さを認識したといいます。刊行から40年近く経つ今も色あせない、読み継がれて良い一冊と思います。2019/04/30