内容説明
神保町にある『相良珈琲店』跡地に引越してきた公務員の誠は、引越し当日に突然現れた銀髪の美青年・ワタルと、なぜか同居することに。そして、古い押入れから出てきた“あるノート”をきっかけに、二人の、日本各地の看板建築を巡る不思議な旅が始まるのだが―。緻密な取材に基づき、フィクションとノンフィクションが交錯する!
目次
プロローグ 『看板建築と記憶の扉』
1 『居候とシェアハウス』
2 『ネガとポジ』
3 『時間と記録』
4 『推しとアレルギー』
5 『星空と祭り』
6 『コーヒーと日本酒』
7 『過去とこれから』
エピローグ 『看板建築と未来の空』
著者等紹介
菊地百恵[キクチモモエ]
脚本家。小泉徳宏監督主宰・モノガタリラボ所属。NHK FMやTOKYO FMなど、多数のラジオドラマのほか、ショートフィルム、ソーシャルドラマ、漫画原作に至るまで、幅広いジャンルで脚本を担当。2024年、初の著作となる『看板ボーイズ』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ちかこ
4
面白かった。 看板建築って言葉をはじめて知るきっかけになった1冊。2025/04/21
こけしママ
4
タイトルに惹かれて購入。看板建築という言葉を初めて知りました。急逝した父が残していた看板建築のイラストが描かれたノートを見つけ、偶然知り合ったワタルと一緒にノートに描かれた建物をドライブしながらめぐっていく。ワタルと父・歩が実は知り合いだったその出会い方も、ラストで明かされるサプライズみたいなものもちょっとベタだけど、建物の魅力と共に物語が進んで行くので読んでいて楽しかった。自分の中でもあそこのあの建物もきっと歴史的な看板建築だよなあと思い浮かべたりすることでより物語を身近に感じた。2024/03/30
ポラオ
3
●途中からチャラいお金のない方が金持ちで家買ってくれる吉本新喜劇的な展開なんだろうなということはわかったけれど、都心から車で行ける近郊での旅情というありそうであまりない描写も面白くさらっと読めた。2024/06/02
フリージア
2
祖父と父から遺された神保町の家に住むことにした誠のところにワタルという宿無しが転がり込んできた。その家と共通する看板建築というものに興味を持ち、父の残したノートに描かれた建物をワタルの車で巡ることに。相続税を考えると売るしかない家だったが、手放すには愛着が湧いてきて・・。若者ふたりと看板建築と、読みやすく書かれていてよかった。2025/06/01
bvbo
2
初読み作家さん。看板建築が扱われてるみたいなので手に取った。祖父が亡くなり、神保町の看板建築な家に住み始めたら見知らぬ男と生活することになり、各地の看板建築を尋ねるようになる。内容は好きなんだが、文章が時々わかりづらいのと、なんかチグハグな感じがした。表紙の相良珈琲店の外観モデルは海老原商店?2024/07/15