小日向でお茶を

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小日向でお茶を

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784074543915
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

雑誌「ゆうゆう」に5年間にわたり、現在も連載中の「羊のところへはもどれない」に加筆し、時系列に1冊にまとめる。執筆活動を続けるなか、著者自身が、50代になって変化した体調、かわらぬ旅やグルメへの好奇心、コロナ禍で変わった自宅での過ごし方、親との関係性など、小説では味わえない、作家の素顔が垣間見える本に。中島ファンだけでなく、ゆらぎやすい40代以上のこころを軽くしてくれる本。タイトルの「小日向(こひなた)」は、この連載中に、著者が住んでいた自宅があった文京区の地名。体やこころに不調があったとしても、「小さくとも、日向の明るいほうを向いて」生きるきっかけをくれる。帯コメントはかねてより親交のある俳優・室井滋さんにいただいた。

内容説明

直木賞作家の日常を描いた初エッセイ!気持ちが軽くなる、旅、グルメ、健康ネタなど全48話。

目次

第1章 世界中、どこへ行ってもおなかはすくのだ(バルセロナで第二の人生を?;「アリスのおいしい革命」を堪能してきました ほか)
第2章 人は老い、地球は温暖化する(エイジングと旅支度;人は世話をされるよりもするのが好きな生き物 ほか)
第3章 奈良公園の鹿、タイのジュゴン(漢詩のつなぐ縁 音楽が運ぶ希望;マスクあれこれ ほか)
第4章 孫娘、ばーさんから「刑務所脱出カード」を買う(運動不足も二年目に入りました;ワクチン狂騒曲と姪の就活とオリンピック ほか)
第5章 ごはんさえあれば、人生は最高!(春は始まりの季節 がんばれ、姪っ子と仲間たち;真っ青な海、新緑の美しさ 温泉と「?」な近代文学を堪能 ほか)

著者等紹介

中島京子[ナカジマキョウコ]
1964年東京都出身。2010年『小さいおうち』で第143回直木賞受賞。『かたづの!』で第28回柴田錬三郎賞、『長いお別れ』で第10回中央公論文芸賞、『夢見る帝国図書館』で第30回紫式部文学賞、『やさしい猫』で第72回芸術選奨文部科学大臣賞、第56回吉川英治文学賞を受賞。その他、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

236
雑誌「ゆうゆう」に連載中のエッセイ集(2018年10月~2022年9月)。作者が文京区小日向に2010年から2022年まで住んでいた思い出としてだけのタイトルらしい。本文には全く出てきません。ちょうどコロナ前後にあたるので、前半は旅する小説家的に、海外含めた旅先ネタが多く、後半はコロナによる行動制限絡みネタになっていきます。台湾好き、新大阪駅でのルーティン、ピラティスはまりなど、共感できる話題が豊富です。ちなみにオススメ台湾文学は呉明益著「歩道橋の魔術師」とのことです。2023/07/08

starbro

227
中島 京子は、新作中心に読んでいる作家です。 著者のエッセイは初読ですが、ほぼ同い年なので、色々と共感出来ます。頁の合間のイラストもGOODでした。 https://books.shufunotomo.co.jp/book/b10030095.html2023/06/15

いたろう

81
雑誌「ゆうゆう」連載からの、中島京子さんの初エッセイ集。2018年から2022年まで。最初のうちは、旅先の話などが多く書かれていたが、だんだんコロナ禍の閉塞的な生活の話が多くなっていくのは、仕方がないことか。それでも、食べ物の話、50代後半になっての身体の衰えの話なども通じて、中島さんの人となりが見えて来るのがいい。貫一とお宮が最終的にどうなるのかが気になって、「金色夜叉」前編・中編・後編、「続金色夜叉」、「続続金色夜叉」、「新続金色夜叉」と読み進んだ末に、作者逝去で未完と知った驚き!という箇所に大笑い。2023/06/04

Ikutan

80
中島京子さんのエッセイは初めて。前半はbeforeコロナなので、海外での旅のお話が中心ですが、後半はコロナ禍の日々の暮らしのあれこれと身近な話題がメイン。で中島さん、かなり食いしん坊なんですね。全体的には食にまつわる話題が多くて、これは、お腹のすいちゃうエッセイですね。『亡命ロシア料理』という本の「帰れ、鶏肉へ!」は美味しそうなので、作ってみようと思ったよ。やっぱり、同世代なので健康にかんする内容は共感できるところ多し。『MONOPOLY』懐かしい~。一時、はまっていたけれど、確かに変なゲームだったなぁ。2023/05/31

tetsubun1000mg

77
中島京子さんの本は「夢見る帝国図書館」「キッドの運命」の2冊を読んだだけだが、丁寧に小説を書く方という印象だった。 エッセイも同じような印象を持ったが、マイペースな生活のようだ。 でも自宅で書いてる作家さんは同じような感じかな? 慌てず、ゆったりと構えたような性格(本当のところは知らないが)が伝わってくるようで気持ちよく読めたエッセイでした。2023/05/17

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