出版社内容情報
「いつまでぼくのおかあさん?」愛らしいくまの親子の会話を通じ、母と子の絆を描く心温まる絵本。寝る前の読み聞かせにピッタリ
内容説明
森のなかでこぐまのオリがおかあさんにたずねます。「おかあさんはいつまでぼくのおかあさんなの?」「いつまでもよ」とおかあさんはこたえます。でもオリには「いつまでも」がどんなかんじなのかわからなくて―親子でいることの幸せをかみしめられる幸福な絵本。
著者等紹介
ピンヤタロ,アンナ[ピンヤタロ,アンナ] [Pignataro,Anna]
1965年オーストラリア・メルボルン生まれ。幼いころから絵本作家になることを夢み、美術大学を卒業後、世界じゅうを旅して、古書や絵画をみてまわる。手がけた児童書は25冊以上に上ぼり、うち多数がオーストラリア児童図書評議会の推薦を受けている
俵万智[タワラマチ]
大学在籍中に短歌を始め、卒業後、国語教師をつとめながら歌をつくり続ける。1987年、第一歌集『サラダ記念日』を上梓、翌年、第32回現代歌人協会賞受賞。以来、歌集・エッセイ・評論など、次々と世に出しつづけ、2004年、『愛する源氏物語』で第14回紫式部文学賞受賞。2007年歌集『プーさんの鼻』で第11回若山牧水賞受賞。2022年歌集『未来のサイズ』で、詩歌文学館賞と迢空賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
52
大事に残していた一冊。子供がお母さんにいつまでもお母さんでいて欲しいの言葉に溢れた絵本。でも子供も大きくなって私も老いてきた。昨日「にぎやかな落日」を途中まで読んで読み切れない哀しさに出くわした。今日こそ読了してしまおうと思うのですが。いつまでもお母さんでいたかった。お母さんはもう子供返りしてもいい?。あなた達の迷惑にならずに生きていけるかしらと心許ない毎日を過ごしています。あなた達もいずれ一人になるんですよね・・甘えててちゃいけませんね。さぁ後何年?元気でいれば何年でもいい。👂も👀も足も弱っちゃ・・2022/11/20
zero1
45
熊の母子が【いつまでも】【ずっと】について会話する絵本。豪州の作家による作品を歌人の俵万智が翻訳。この世に永遠は無い。あるのは【少しでも長く】という願望だけ。それを【ずっと】と呼ぶに過ぎない。しかし生きている限り【ずっと】について考えることが出来る。【ずっと】の色に温度。匂いに距離と深さ。母子は想像する。その時間と思い出を【幸福】と呼ぶ。原題は【ALWAYS】。母は子と過ごす時間を大切にする。子は思い出として記憶する。世の常として先に母が死ぬのを当たり前だと知っていても。2024/12/03
anne@灯れ松明の火
19
遠い方の新着棚で。「いつまでも」って、どんな感じ? 疑問がいっぱいの息子にかける、お母さんの詩のような言葉が素敵。登録しようとして気づいた。前に読んだ本に登録している。復刊?2022/07/23
shoko
10
子どもが生まれたその日から、自分はいつまでも「お母さん」という存在になり、子どもにとって「母子」という関係性が生涯変わらないのは、考えてみれば不思議なことだ。本書は、こぐまのオリの「おかあさんは、いつまでぼくのおかあさんなの?」という問いかけに始まり、では「いつまでもって、どんなかんじ」なのかを言葉を尽くして、でも感覚的に伝えようとする。「いつまでも」は遠くて、大きくて、それからそれから…/「いつまでも」ってどんなことなのか、思いを馳せるのにとても良い本。2024/05/09
むうたろう
2
★★★2025/05/16