出版社内容情報
毒親との付き合い方、これまで受けた影響やこころの傷との向き合い方、毒親にならないために気をつけることを精神科医が答えます
内容説明
育児のストレスとプレッシャーで「子どもにイライラして怒ってしまう」「言わなくていいことまでついつい言ってしまう」「正直手をあげてしまったこともある」そんな経験がある方に。自分らしい子育てのために。毒親にならない気持ちのもち方。
目次
第1章 私ってもしかして毒親…?
第2章 私の親こそ毒親だった!?
第3章 子育ての正解って?
第4章 パートナーが毒親育ちだったら?
第5章 シングル親は毒親になりやすい?
第6章 親との関係を見直す
第7章 自分らしい人生を送る
著者等紹介
井上智介[イノウエトモスケ]
産業医・精神科医。兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動する。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやSNS、講演会などでこれらをわかりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
26
毒親に育てられた人は毒親になりやすい… 本当そうだと思います。完璧を求めすぎず、子どもを1人の人間として捉え、自分がされて嫌なことはしない。2024/11/01
めぐ
7
毒親にならない為に読了。既に充分気を付けてはいるのだが、配偶者が毒になりそうな時の声かけ、毒親に育てられた人の回復のひとつとして育児があるというような話は参考になった。理論上はこういう事の筈だが…と自ら思い至って実践していた数々の事柄を専門家が、これはこういう理由でこの様な効果があります!と明言してくれると心強いものである。今後も細心の注意を払いつつ、自分も癒されつつ、大らかな育児を心掛けたい。そして著者のビジュアルがなかなか個性的で笑った。この方も色々あったのだろうか…2022/10/31
カッパ
6
自分がやりすぎてしまう。言い過ぎてしまうと感じるので読みました。誰しも毒親になる可能性はある。しかしとくに、発達障害や知的障害、精神疾患があるとネグレクトになりやすいとわかった。私は自分が歪だと理解してるし、親も毒親だったと思う。対策は認知行動療法や記録などがメインである。場面を記載したりしていきたいと思う。2024/10/31
てくてく
4
1時間弱で読了できるあっさりめのボリューム。子どもを傷つけるシチュエーションを切り取り、原因と対策を簡潔に説明しているので、趣旨も理解しやすい。2023/04/01
織川 希
2
★★★★☆ 苦しんでいる親の心をそっと支えてくれる本。本書は子育ての過程で毒親になってしまいそうだと感じる人を対象に、その原因や対策を教えてくれる。特にその親自身がまた毒親に育てられていることも多い。自分の家や親のおかしさに気づくチェックポイントが「1回実家を出たら、また戻りたいか?」という問いなのは、私自身の経験からも深く納得できる。毒親になりそうになったら、お茶をしたりマッサージに行ったりと、親自身が幸せに感じられることをすると良いとのこと。毒親に関して苦しさを感じる人にぜひ読んで欲しい。2025/01/03