- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ヒーロー文庫
内容説明
空飛ぶ大地の覇者を決める戦いは、ハルピュイアたちの王である『竜の王』と西方最強の飛空船『飛竜戦艦』が互いに致命傷を与えあう痛み分けに終わった。戦いの余波が漂う空飛ぶ大地に強欲なる商人が暗躍する。その魔の手が大地の中心へと伸びた時、破滅の光が柱となって天へと伸びた。空飛ぶ大地を襲う未曽有の激震。西方人であれハルピュイアであれ、大地の支えなくして生きることはできない。あらゆる勢力が否応なく光の柱をめぐる流れの中に巻き込まれてゆく。その頃、修復を条件に飛竜戦艦を乗っ取ったエルネスティはご機嫌で飛竜をぶん回しついでに事態の調査へと向かっていた。そうして光の柱へと接近したエルたちは知ることになる。噴き出したエーテルだと思われていたその正体を。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
『竜の王』と『飛竜戦艦』の痛み分けに終わった空飛ぶ大地の覇者を決める戦い。戦いの余波が漂う空飛ぶ大地に破滅の光が柱となって天へと伸びる第十一弾。光の柱へと接近したエルたちが知るその正体。運命の悪戯で捨て去ったはずの過去の因縁と再会する魔王。空飛ぶ大地を襲う恐るべき脅威を阻止するため、敵味方力を合わせての総力戦となった強敵相手でしたけど、絶望的な状況でも興味津々で諦めないエルが突っ込んでゆく展開は相変わらずで、苦戦する中でも何とかしてしまうそのパワー、周囲が後始末に追われる辺りまでいつも通りでしたね(苦笑)2021/11/27
こも 零細企業営業
25
空に浮かぶ新大陸を発見しそこには飛行船の燃料となる鉱石が大量に埋蔵されており戦略物資の複数の国が群がり争奪戦となってしまうが、、 その鉱石には様々な秘密があり、、 ってこれ以上はネタバレになっちまう。 ただ、11巻の表紙のように今迄は敵だった連中と手を組んで巨大な存在と相対するけど、、 周りはあまりの非常識さに頭を抱えてしまうのが笑いどころ。2021/12/19
わたー
14
★★★★★表紙を見た時から昏い笑いが止まらなかった。飛竜戦艦の生みの親コジャーソ卿と魔王を従えるオベロンが、宿敵であるはずのエルきゅんと丁々発止のやり取りをしながら設計図を囲む。そんなの面白くならないわけがないじゃないか。というわけで浮遊大陸をめぐる物語にもようやく終止符が。強大な敵に対し、散々やりあってきた人間たちが手を組んでこれに挑む。それだけでも熱いのに、たった一度の共闘のためだけに技術の粋を結集した「決戦騎」まで作り上げるという最高に頭の悪い展開に興奮が止まらなかった。2021/11/29
nas
6
終わってもおかしくないくらいのスケールだったけどシリーズとしてはまだ行くんだな。次に行きそうなところも出てるか、別の大陸ってのもあり得るか。ノーラさんが割と活躍してるのが嬉しかったな、ノーラさんとディーの絡みが結構好きなんだけど久しぶりの会話もあって良かった2021/12/22
史
4
仮初の団結の先に、大団円が待っていた。空はまた、広く自由になっていく。2022/01/14